しののめ

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8/20/2024, 2:51:01 PM

【さよならを言う前に】

 これだけは言わせて
 ばーか
 本当に馬鹿だ お前は

 こんなに相応しいオンナ
 なかなかいないのにね
 私の前から居なくなったことを
 うーーんっと後悔するが良い

 振られた負け惜しみだって?
 違うわ
 歓喜の雄叫びだ
 
 お前より幸せになってやるという
 勝利宣言

 

 すっかり空になった
 かつては
 ケーキが入っていたであろう
 冷蔵ショーケースに向かって
 そう 唇を噛み締めた

 私にはスナック菓子がいるもの
 いるもの……

 
 

 

8/19/2024, 2:03:53 PM

【空模様】

 晴れているのに
 雨が降る
 雨が降っていないのに
 雷光がある

 最近の空はちょっと 不安定だ

 まるで 気分屋の自分みたいだと
 何故か 親近感を覚えた


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 以下は雑多な文。
 
 久々の投稿。コピー本を作っていたりと、
 暫く投稿を休止していました。
 無事、製本が終わったので、また気まぐれに
 書いていきたい。
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8/1/2024, 5:22:17 PM

     きっと 海を見に行こう
     浜辺をサンダルで歩いて
      波を辿りながら
         潮の匂いを嗅ぐ

      【明日、もし晴れたら】

7/31/2024, 3:59:39 PM

人間は一人では生きていけない
ヒトは支え合って生きているんだ
人という字はヒトが支え合って
うんだらかんだら

このようなことを
大人から 学校から
あるいは 世間から
はたまた ドラマなどから
少しずつ そういうことを
植え付けられる

逆にこうも 植え付けられる
一人でいるのは寂しい
一人でいるのは自分に難がある
一人でいるのは駄目なこと
みんな はっきりとは言わないけれど
知らぬ間に よくないことと
認識させられている

物事つく頃から
人付き合いが苦手だった
人と話すより
一人で空想遊びや 本を読むことが
好きだったから
でも一人でいると
冷ややかな視線を感じるから
必死になって 気の合いそうな
友人を探した

そう考えると 大人になった今は
大分気軽で良い
連むということをしなくてよい
職場は仕事だけの関係だから
無理して仲良くなろうとかは考えなくて良い

大人になれば
一人は嫌になるかと思ったが
蓋を開けて見たら 全くの逆だ
自分の時間や空間が
快適で仕方ない

【だから、一人でいたい。】

7/30/2024, 3:03:19 PM

 僕は今、酷く動揺している。まずいちょっと脈も上がってきたかも。

 放課後。行きつけの猫カフェにやってきた。

 入店の案内や手荷物をロッカーに入れるなどを終え、猫たちの待つ室内へ入るや否や、目に飛び込んできたのは、クラスの陽キャグループだ。髪を染めたりピアスを開けたりなど、とにかく派手なので、部屋の遠くにいても目立つ。

 何で…あいつらがここに。僕の貴重な癒しスポットなのに。

 友人にすらも教えていない趣味なのに。とにかく、ここはやつらに僕だとバレないように過ごさなくては。全く、何で癒されに来たのにビクビクしなくてはいけないのか。

 …と、最初のうちは僕の身バレを恐れていたけど、意外にも陽キャ達には気づかれていないみたいで。各々、好きな猫を愛でたり観察していたりしている。
 それはそうだ、学生にとって決して安くない料金を払っているのだから、一秒でも猫を愛でていたい。彼らとは分かり合えないだろうと思っていたが、愛猫家という点だけは同志と呼んで良いだろう。

 特に僕の隣の陽キャの玩具捌きはえげつない。普段から使い慣れているのか、玩具の動きがまるで本当に生命が宿っているのかというくらい、自然で滑らかに床を素早く動いている。狩猟本能を刺激されたのか、近くの猫が次々と陽キャの動かす玩具に引き寄せられる。

 曇りなき目で表情の柔らかい陽キャ。

 これは敵わないかもしれないな、と僕は膝上でうとうとしている猫を撫でながら、そっと溜息をついたのだった。

【澄んだ瞳】

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