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10/25/2024, 2:37:12 PM

友達に向けるようなものではない目を、友達から向けられている。
そして、友達自身は無自覚であろうその視線を、満更でもない気持ちで受け止めている自分がいる。


僕たちはもう、友達のままではいられないかもしれない。




【友達】

10/24/2024, 11:02:43 AM

「行かないで」
そう言って引き止めていれば、アイツは死ななかったのかな。


【行かないで】

10/21/2024, 2:29:26 PM

声が枯れるまで、君の名前を呼び続けたい。
声が枯れるまで、君への想いを語りたい。

届かないことは分かっている。
けれど、万が一、何かの奇跡か偶然で、君がそれに気づいてくれたなら、
その時の自分は世界一の幸せ者になるだろう。



【声が枯れるまで】

10/19/2024, 1:56:20 PM

いつも、どこかですれ違う人がいる。
初めは気にも留めていなかったが、あまりに色々なところですれ違うものだから、次第に気になるようになってしまった。



あ、あの人だ。すれ違う瞬間、思わず目で追う。
今日はなんだか、雰囲気が違う。
表情が暗い。

何があったんだろう。
話しかけようか。
けれど、相手にとっては見ず知らずの人間であるはずの自分が、いきなり話しかけに行ってもいいものだろうか。
そうして迷っている間にも、その人はとぼとぼと歩いていく。

やっぱり、心配だ。
気づけば呼び止めていた。それも少々気色の悪い言葉で。


「あのっ、自分、いつもすれ違ってる者なんですが…」


しまった、と思ったときには遅く。
しかし相手は、その疲れた顔に精一杯の微笑みを浮かべて、
「はい、知ってますよ。何かご用でしょうか?」
と答えてくれた。
嬉しさと心配が混じって、その日はお互いの気が済むまで話をして別れた。


その後、互いが特別な存在になるなんて、その時の自分は考えもしなかった。


【すれ違い】

10/15/2024, 12:25:30 PM

腕を組み、鋭い眼差しで彼が見据えるは、通販で取り寄せた高級プリンの最後の一つ。

男は、神々しく光を放つ(ように見えている)それを今日食べるか、明日まで取っておくかを、極めて真剣に悩んでいた。




【鋭い眼差し】


──────
結局、その日のうちに食べてしまいましたとさ。

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