12/1/2023, 11:56:40 AM
どれだけきつく抱き締めても、遠い。
それがこの上なく辛くて。
さらにきつくしたら、「苦しい」と言われた。
それでもこの腕をほどかないでいてくれるのが嬉しくて、涙がこぼれた。
【距離】
11/3/2023, 1:54:28 PM
鏡の中の自分は、憎たらしいあの子と全く同じ姿。
この姿で今日、大好きな彼に、会いに行くんだ。
彼の好みは今の彼女みたいな感じだって聞いたから、私があの子になってやった。
今まで視界にも入れてもらえなかったけど、これならきっと、視界に入れてくれるし、話しかけてもらえるよね!
ああ~っ楽しみ!!!!
【鏡の中の自分】
10/28/2023, 10:59:08 AM
暗がりの中で、たった一つ光を放っていた君を、必死に追いかけた。
「おはよう」
目が覚めると、その光が、目の前にあった。
それがどうしようもなく嬉しくて、
「おはよう」を返すかわりに、苦しくなるほど君を抱き締めた。
【暗がりの中で】
10/21/2023, 11:46:58 AM
叶わない恋だと思ってた。
何度も想いを断ちきろうと思った。
一晩中泣いた夜もあった。
でも、限界に近づいた僕が命までも断ちきろうとしたあの日、君に思いっきり頬をはたかれて、説教されて、お互いの思いをぶつけあって。
そのあと、君が涙まじりに「お前が死んだら生きていけない」と言って僕を抱き締めたから、
僕は声が枯れるまで泣いた。
間違ったことしてごめんね。
必要としてくれてありがとう。
だいすきだよ。
【声が枯れるまで】
9/21/2023, 11:16:40 PM
秋。
大人になっても、きみは相変わらず近所の公園で落ち葉を舞いあげて、無邪気に笑ってはしゃいでいる。
その勢いのまま僕に落ち葉をかけてきたりして。
普段は真面目に仕事をしていて、上司からも褒められっぱなしなのに。
僕と二人の時だけは、昔からの仲だからか、子供のような一面を恥ずかしげもなく見せてくる。
僕はそんな君に、恋をしていることに気づいた。