私の容姿は綺麗じゃないし性格だって良くない。
友達だって多くないしこれといった趣味も無い。
夢も無いし彼氏もいない。
今年で24歳になってしまう私は一体これからどうすればいいのかとよく考えるようになった。
多分、こんな風に考えてるのは自分だけでは無いだろうか。
きっと、みんな考えてることだと思う。
自分が何者なのか。
自分はどうなりたいのか。
自分はどうしたいのか。
人生の中の目標や夢や挑戦。
頭の中では分かっているつもりだ。
でも、簡単では無いことが分かっているからこそ諦めたり悩んだりもがいてる途中でなかなか前へ進めないのだ。
これじゃダメだと。
今のままじゃダメだと。
分かっている。
分かってるが、日々に疲れてしまっている自分がいる。
どうしたものか。
そんな私を甘いだとか弱虫だとか厳しくいう者もいる。
そんなのは言われなくても痛いほど分かっている。
でも、焦ってもしょうがない。
私は私で他人は他人。
私は自分のペースで生きたい。
生き急ぎたく無い。
そんな自分が好きだし例え後から後悔しても自分が決めたことだから。
自己責任だと百も承知だ。
毎日自分を見つめ直し私は何が出来るかを問い続けている。
未来は不安だが今未来がわかる訳では無いしこれからどんどん変わっていく事もあるだろう。
私は恐れていたのかもしれない。
変わることを。
未来を。
でも、今はどうにかなると。
今考えても仕方ないと思うようにしている。
変わる自分を恐れるな。
変わる環境を恐れるな。
変わっていく未来を恐れるな。
変わることは必然で必要事項なのだから。
薄暗い所に自分を押し込める必要は無い。
透き通った透明な水に飛び込むように。
時に抗い時に身を任せればいい。
私は自分という人物を探し求めるだろう。
私は自分が生まれた意味を探し続けるだろう。
私は自分の価値を付けたがるだろう。
だが、それは私だけではないしあなただけではないと頭の片隅に入れておくと少し生きやすくなる。
私がそうだったように。
あなたも1人ではないということを知って欲しい。
【⠀透明 】
人生に後悔は付き物だ。
後悔しない人生なんてきっとどこにもあるはずない。
ぶっつけ本番で生きてる私達は良くも悪くも人生という道に迷子になりがちだ。
立ち止まって進んで戻って。
選択肢は無限大にある。
私は立ち止まってばかりだ。
でも、私だけが迷ってばかりではないことを知っている。
みんな平気な顔をしているけれど心の裏ではきっと苦しんでいることを知っている。
一人ひとり、違う人生を歩んでいる。
ぽっかり空いた穴を必死に埋めるように私達は生きている。
取り繕ってばかりいてたまに笑顔の作り方すら忘れて。
1人で泣く日々。
後悔しても戻ることは無い。
こんな人生ならいっそ辞めてしまいたいと何度思ったことか。
でも、なんでだろうか。
今もこうして生きている。
私は問いたい。
皆さんは、なぜ生きていますか?
生きる意味は?
生きる目的は?
生きる糧は?
私はここにいてもいいのでしょうか?
なぜ私は生まれてきたのか?
何となく息をして毎日を過して。
私は一体何がしたいのだろうか。
私は一体何が出来るのだろうか。
永遠に続く疑問と葛藤。
自分に鎖をして頑丈な南京錠をかける。
いつ抜け出すことが出来るのか。
それは、まだ分からない。
【⠀後悔 】
昔、家が嫌で親が嫌いで何もかもどうでも良くて目的地も無く1人で夜道をただひたすら歩き続けたことがある。
ぽつぽつと立っている街灯。
それすらない道は月明かりを頼りに歩いた。
どこまでも続く真っ暗な闇。
どんよりと、でも、どこか安心するような夜風が私の背中を押した。
このまま風に身をまかせてこの歩道橋から飛べないかなと馬鹿なことも考えた。
でも、結局出来なかった。
やれっこなかった。
とぼとぼと歩いて歩いて歩き疲れて、結局みんなが寝静まった家へ帰るのだ。
姉のように綺麗でもなくて要領も悪い。
妹のようになにか目標がある訳でもなく勇気もない。
きっと、あの時の私は周りと比べて葛藤して絶望して嫉妬していたのだ。
今なら馬鹿らしいと言えるが恥じてはいない。
昔の私がいたからこうやって今の私がいるのだから。
今も時々私は昔の私になる時がある。
変わった部分と変わらない部分。
それは誰しもあると思う。
変わりたいともがいてもがいて疲れて。
迷って止まって進んで戻って。
それでもいい。
それでいい。
そうやって生きていく。
それが私だから。
そう言い聞かせなきゃ生きてはいけない気がする。
夜月を眺めながら歩いていると昔のあの日を思い出す。
あの思いを忘れぬよう。
今を生きる。
【⠀風に身をまかせて 】
「時間は決して戻ってこない。でも時間よりも大切なものをあなたは持ってる。」
そう、亡くなったお姉さんが言っていたのを今思い出した。
私は今も昔も迷い道に迷ってばかりだ。
でも、いつもってばかりじゃない。
たまに、迷い道の分岐点にヒントを与えてくれる人に出会うのだ。
中学生の頃だったか。
姉のように慕っていた人がいた。
その人の隣に居れば明るく陽気になるようなそんな人だった。
私はそのお姉さんが大好きで会えばいつも隣にいた。
その時間がとても楽しくて暖かくて安心した。
でも、そんな日々は続くことは無かった。
慕っていたお姉さんは突然いなくなってしまった。
御嶽山の噴火だ。
あの日を今でも忘れない。
丁度、頂上付近に登ったと写真付きでLINEがきた。
青空の元にピースをしながら明るい笑顔のお姉さんが写っていた。
私は「綺麗な景色だね!帰ってきたらまた話を聞かせて!」
そう返信をして返事を待っていたがなかなかこなかった。
写真を撮っているのだろうか。
と、そんなふうに思っていた。
でも、そうではなかった。
ニュースで流れてきたのは御嶽山噴火の映像だった。
頭が真っ白になった。
嘘だ。嘘だ。
そんなはずじゃないお姉さんは無事なはずだ。
きっと、きっとどこかへ逃げていてそのうち帰ってくるはずだと。
でも、戻って来ることは無かった。
いや、戻ってきた。
遺体で。
そう連絡が来たとき私はこれが現実か分からなくなった。
葬儀があると言われ学校を休んで行った。
みんな、泣いていた。
私はその中で泣けなかった。
だって、LINEの中の写真じゃあんな笑っていたのに。
そんなはずないと心のどこか言い聞かせていたのかもしれない。
最後のお別れを言ってとお姉さんの親に言われて久しぶりにお姉さんと対面した。
両手に花を持ちながら棺桶へ近づいた。
色とりどりの綺麗な花の中で私の大好きなお姉さんは眠っていた。
その時ようやく現実に引き戻され感覚がした。
あぁ、もうあの大きな笑い声もキラキラ輝く笑顔も永遠に見ることは出来ないんだと。
そう思うと私は、あまり顔は見れなかった。
思い出の中のお姉さんの姿が好きだったから。
やっぱりみんなは泣いていた。
やっぱり私は泣けなかった。
最後の挨拶をして車に乗せられて運ばれるお姉さんの棺桶を見ながら私はこれまでの思い出をフラッシュバックするかのように思い出していた。
パーッとクラクションを鳴らしながら車は走り去っていった。
それから、半年ほどか1年ほどだろうか。
ふと、寄った雑貨屋さんで最後お姉さんと最後に会った時流していた曲が流れていた。
ポロリと。
目から涙が溢れてきた。
ようやく、私は受け入れたのだ。
お姉さんが居なくなったことに。
これが現実だと。
それからどうやってその店から出たのかあまり覚えていない。
今生きている中で時間は限られている。
お姉さんが生きれなかった時間を私は生きている。
もう、お姉さんの歳を越してしまったよ。
でもね、今もこうして私は迷ってばかりだ。
情けないよね。
失われた時間は戻ってこない。
でも、お姉さんが言った通り時間より大切なものを私はちょっとずつ見つけてるよ。
お姉さんは今笑っていますか。
あの青空の下で笑っていたように。
いつか、いつか、私もお迎えがきたら話したいことがいっぱいあるんだ。
その日が来るまで見守っていてください。
弱虫な私を。
泣き虫な私を。
また、あの日のように笑えるように。
貴方に会いたいよ。
【⠀失われた時間 】
子供のままでいられたらいいのに。
大人になってそう思うようなことが増えて気がする。
責任も社会も義務も全部全部もう、何もかも考えたくない。
大人は自由に見えて自由では無いと私は感じる。
自分で自分を鎖で縛っているかのように私には重たすぎる。
いつまで耐えていけるのだろう。
いつまで笑っていけるだろう。
心の余裕。
金銭的余裕。
未来への不安。
人間関係。
価値観。
成長。
勉強。
言うのは、思うのは簡単だ。
でも、現実は厳しい。
今の自分に腹正しい。
同時に無価値だと思えてしまう。
私みたいな人間はこの世にいてもいいのかと思ってしまうほど追い詰めてしまう。
このまま1人で生きていけるだろうか。
いや、私はひとりがお似合いだ。
裏切られて傷つけられるのはもう疲れた。
でも、こんな私でも何かを伝えたい。
ここにいてもいいよって本当は誰かに言って欲しい。
私も誰かにここにいてもいいんだよって伝えたい。
疲れたよね。
私も疲れた。
息をして心臓が動いて感情を無くしながら生きていく。
少しづつ自分をすり減らして。
いつか、お迎えがきたら恐怖もきっともちろんあるだろうけど私はホッと安心するだろう。
その日が来るまで私は生き続けて何かをちょびっとづつ残していく。
自分が生きた証を。
誰にも気づかれないかもしれない。
けど、それでいい。
ふとした瞬間に顔も分からない名前も知らない誰か1人でも見つけて貰えたらそれでいい。
一人一人の人生という物語は違う。
価値なんて元々ないのだから私は自分にもう価値なんて付けない。
ただ、今日も息をして心臓が動いて感情をなくしながら生きていくだけ。
ただ、それだけ。
【⠀子供のままで 】