凪颯

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3/31/2024, 11:47:46 AM

私達人間ははいつもないものねだりをする。

地位
名誉
賞賛
お金
愛情

今の現状に満足していないからだ。
だが、本当に手にしたいのか?
手にした後は?
満足するのか?
いや、多分しないだろう。
また、ないものねだりをするんだろう。
欲というものは常につきまとい離れない。
だが、多くのものを欲するという事はまた、多くのものを捨て去らなければならないのと同じことだ。
欲望が強ければ強いほど人は良くにも悪くにも変わっていってしまう生き物だ。
だから、見極めなければならない。
そんな目を養わなければならない。
本当に自分にとってこれが本当に必要なのかを。
もしかしたら、気づいていないかもしれないがもう自分が欲しいものは手に入れているかもしれないということを。

【ないものねだり】

3/24/2024, 9:34:25 AM

君は僕にとって何よりも変え難い特別な存在なんだ。
君の隣にいるだけで僕は幸せだった。
君の笑顔が好きだった。
君は僕をどう思っていただろう。
キラキラ光る君の瞳に僕はどう映っていただろうか。

でも、そんな君が今泣いている。
僕らが過ごしていたあの部屋で。
僕は、そんな君の傍にいながら何も出来ずにただ突っ立って見ているしか出来なかった。

だって僕はもう死んでしまったから。

泣いている君を今すぐにでも抱きしめたい。
手のひらを見つめながら無力さを感じた。
ただ、君の泣き顔を眺めていることしか出来なかった。

そんな悲しんでいる君の姿は見たくないんだ。
君には笑っていて欲しい。
でも、もう僕は君に何もしてあげられない。
そんな自分に絶望を感じた。

辺りはどっぷりと暗闇に浸かっていた。
僕の心の様に。
その時間は永遠に終わることない暗闇だと感じた。
悲しんでいる君をもう見ていられなくて俯くしかない僕は世界一哀れだ。

ふと、泣き声が止んだ。
僕はうつむいた顔を上げ君を見た。
泣き疲れて寝てしまったようだ。
僕は君のそばに座り込みいつものように君の頭を撫でた。
触れられないが、僕はそうしたかった。
そうすべきだと思った。

もう、これ以上泣かないで。
悲しまないで。
苦しまないで。
笑っていて。
君には幸せになって欲しいんだ。
そう呟いたが君には伝わらない。

ごめんよ。
ごめん。
君を悲しませてごめん。
君ともっと一緒にいたかった。
君を幸せにしたかった。
一緒に幸せになりたかった。
でも、もうそれも叶わないんだ。
叶えられないんだ。
ごめん。

いつも君は僕の横で笑っていたね。
まるで太陽のように。
僕はそんな君が眩しくていつも目を細める。
「君は僕の太陽だ。」
そんな事をぽつりと呟いたら君は笑ってこう言った。
「だったら、貴方は私の月ね。」
そう、星空の下で君と手を繋ぎ笑いあったあの日の事をふと思い出した。

君が太陽なら僕は月だ。
あの夜空に輝く月が僕というならば。
あぁ、神様。
どうか、夢の中でもいいから僕と君を会わせてください。
君が僕をまだ必要だと思える時まででいいです。
僕のいない世界で。
君がいない世界で。
それでも幸せだと思える時まででいいから。
夢の中で君に会いたいよ。
今の僕には声も、姿も、君の瞳には映らないから。

神様。
あなたが本当にいるのなら。
もしもこの願いが叶うなら。
僕は君に伝えたいんだ。
愛してると。



【 特別な存在⠀】



夢が覚める前にの僕の視点です。

3/23/2024, 2:33:52 PM

ここは心地がいい。
暖かい日差し。
君が私の髪を撫でる感覚。
君の温もり。
本のページをめくる音。
シーツの柔軟剤の香りに、ほんの少しの太陽の匂い。
そこに混じる君の匂い。

無意識にここは心の底から安心できると思った。
微睡みの中で私は世界一の幸せ者だと。
もう少しこのままでいたい。
神様。
叶うのならばいっそ永遠に私を夢の中へといざなっておくれ。

夢が覚める前に君に伝えたいことがあるんだ。
君の顔に手を伸ばし言葉を紡ごうとした。

あぁ、夢から覚める感覚だ。
だめだ。
まだ、待って。
覚めたくない。

だが、どう足掻こうと無駄と言われるように現実へと連れ戻された。

今まであった日差しはとうに消え去ってあたりは暗闇に蝕まれていた。
暖かい日差しも。
髪を撫でる感覚も。
君の温もりも。
ページをめくる音も。
無くなってしまった。
無くなっていた。
もう、無いんだ。
無いんだ。

冷たいシーツを握りしめ私は泣いた。
どうしようも無い深い深い悲しみの中、ふと微かに匂ったのは柔軟剤の香りと微かな太陽の匂い。
その中に君の匂いが残っていた。

あぁ、君は本当にここにいたんだね。
あの日々は夢じゃなかったと、証明してくれているようだった。

この匂いもいつか消え去り私の元を離れていく。
君の声も君の体温も君の顔さえ時が経てば思い出せなくなるのかな。
私には無理だよ。
忘れたくない。

夢の中で君にまた会えるかな。
神様が本当にいるならきっとまた会わせてくれるはずだ。

だから、次は夢が覚める前に君に伝えるよ。
愛してると。


【夢が覚める前に】













3/20/2024, 10:05:23 AM

この世は不条理ばかりというけれど全くもってその通りだ。
大人になればなるほど実感していくだろう。
君はどう向き合っていく?
この不条理に。

私は屈したよ。
疲れたんだ。
全くもって。

人には役割があるというけれど私には分からないよ。
多分、みんな心の中では感じてるはずだ。

私はちっぽけで無力で何にもない空っぽな人間だと。
例え疲れていても笑わなきゃいけない。
ちぐはぐな笑顔をうかべながら仮面を被る。

私はそんな自分に疲れたよ。
みんなは疲れないかい?
その仮面を被ることに。

こんなこと書いてたらポエム気取りだとか恥ずかしいとか思われるかもしれないけどどうでもいいんだ。
もう、全部どうでもいい。
誰に何を言われてもどんな目で見られてもどうでもいい。

みんな、この世には不条理は腐るほどある。
だから、時には休んで楽したっていいんだ。
それは甘えなんかじゃないから。

【不条理】




3/18/2024, 10:19:32 AM

泣く=弱虫。
だから泣かないよ。
なんて言うけれど、泣くことが悪いことでは無いと思う。
泣く事は弱さでは無い。
私は強さだと思う。
泣けるということはまだ強くなれる可能性を秘めているから。

小さい頃はいくら泣いても良かったのに大人になって泣いてしまったらそれは言い訳だとか弱いからだとか言われてしまう。
悔しくて泣く、悲しくて泣く、後悔して泣く
感動して泣く、痛くて泣く
色々な理由で私達は泣く。
それは1種の感情だ。
大人であっても。
子供であっても。
それが、感情だ。

泣くこと=弱さ
なんて方程式は要らない。

大人になってしまった私達は人前では泣けなくなってしまった。
そうならざるを得なくなってしまっている。

確かに泣いてしまって迷惑をかけてしまう時もある。
だけど、感情というものはなかなか制御は難しい。

迷惑だな。弱虫だ。言い訳だ。
なんて頭によぎるかもしれないが相手の気持ちに寄り添う事を小さい頃に私達は学んだはずだ。

私達の優しさの気持ちはどんどん大人になるにつれ薄れていっている。
当たり前に出来ていた優しさはどこに行ってしまったのだろうか。
遠い昔に消えてしまったのだろうか。
思い出して欲しい。
相手の気持ちになって考えるということを。

大人になっても時には泣いて甘えてもいい。
泣くことは弱さでは無い。
むしろ強さだ。

【⠀泣かないよ 】



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