もう二度と…
ことばは言霊(ことだま)
一度 口から出たら 戻せない。
一瞬で すべてを失うこともある。
誰かを傷つけてしまう前に…
ことばの力について思う。
私はユーチューブが好きでよく見る。
健康の話とか、沢山の人の主張を聞いたり実践したり。
通知がうるさいと思ったら離れるしの繰り返し。
最近ハマっていたのがショート動画の料理だ。
春の弁当のアイデアが秀逸なのだ。
簡単そうにパパっと出来上がる。
もちろん、私も作る。
……………。
…動画の主がいかに優秀かを思い知る。
私にとって ユーチューブでの動画はテレビと同じ感覚だ。
話題は、自分で取捨選択する。
しかし、リアル世界で
誰かと対面して話をするとき、
否応なく相手の言葉を受け取り、相手に言葉を渡す。
望む望まないにかかわらず、真剣勝負になってしまう。
会話するということは そういうことだ。
一度 失ったものを 再び同じに戻すのは難しい。
………。
わたしも、あなたも…。
君と見た景色…
あなたと 見た。
それは
思っていたより うすい ピンク色で
思っていたより ずっと 小さく
わたしと 同じ 体温の
わたしたちの こども
ああ、まだ 泣けるのか。
これ、書きながら 泣いている。
生まれる前に 天に かえった こども。
息子が生まれる三年前のことだ。
そういえば、どこかで聞いた…
おやつを忘れて天に戻る 胎児の話…
あの子、おやつを忘れたのかな……
大好き…
おばあちゃんがいた。
彼女の車椅子の手すりの消毒をしているとき、
彼女は私に「大好き」を言ってくれる。
「はるこさん、手すりの消毒をさせてください」
と、声をかけるのだが
キラキラした瞳で
「あなたの声、大好き」と言ってくれる。
困ったことに、私はそれが、とても うれしい。
私は誰かに、大好きと言ったことはない。
一生言わないかもしれない。
大好きに責任が持てない。
大好きと言われたら、
ずっと大好きを裏切れない気持ちになる。
マジメすぎだろうか…
叶わぬ夢…
人の幸せ度は
夢を実現することで上がるという。
やりたいことをノートに書く。200個。
どんな小さな願いでも、思いつくまま書けばいい。
実現したら、1個ずつはなまるをつける。
あなたの人生が
はなまるでいっぱいになりますように…
君を探して…
これは一昨日の夜のことである…
眠っていた私は、誰かが廊下を歩く足音で目を開けた。
姑様がトイレに行くのかな…
そんな感じの足音だった。
しかし足音は、トイレと反対の私の部屋の前へ…
そのまま部屋に入る様子に、思わず寝たふりをした。
足音は私の枕もとに止まった。
顔をのぞき込んでいる!?
今更寝たふりをやめるわけにいかない。
目を閉じたまま我慢する私。
数分が過ぎてだんだん心配になる…
もし、今、目を開けたとき
ナタを振り下ろすところだったらどうしよう?
無理だ!
イヤな想像しかできない。
と、次の瞬間
額に暖かい感触が…?
触られているわけではない。
例えれば、お日様が当たっているような温さ。
あれ?
気配が消えた感覚…
しかし私は目を開けることができなかった。
開けたら見てはいけないものを見てしまう…
そんな怖さがそうさせた。
朝になった。
私は生きていた。
あのとき、私の枕もとに来たのは誰だったのだろう…
今となってはもうわからない。