君と見た景色…
あなたと 見た。
それは
思っていたより うすい ピンク色で
思っていたより ずっと 小さく
わたしと 同じ 体温の
わたしたちの こども
ああ、まだ 泣けるのか。
これ、書きながら 泣いている。
生まれる前に 天に かえった こども。
息子が生まれる三年前のことだ。
そういえば、どこかで聞いた…
おやつを忘れて天に戻る 胎児の話…
あの子、おやつを忘れたのかな……
大好き…
おばあちゃんがいた。
彼女の車椅子の手すりの消毒をしているとき、
彼女は私に「大好き」を言ってくれる。
「はるこさん、手すりの消毒をさせてください」
と、声をかけるのだが
キラキラした瞳で
「あなたの声、大好き」と言ってくれる。
困ったことに、私はそれが、とても うれしい。
私は誰かに、大好きと言ったことはない。
一生言わないかもしれない。
大好きに責任が持てない。
大好きと言われたら、
ずっと大好きを裏切れない気持ちになる。
マジメすぎだろうか…
叶わぬ夢…
人の幸せ度は
夢を実現することで上がるという。
やりたいことをノートに書く。200個。
どんな小さな願いでも、思いつくまま書けばいい。
実現したら、1個ずつはなまるをつける。
あなたの人生が
はなまるでいっぱいになりますように…
君を探して…
これは一昨日の夜のことである…
眠っていた私は、誰かが廊下を歩く足音で目を開けた。
姑様がトイレに行くのかな…
そんな感じの足音だった。
しかし足音は、トイレと反対の私の部屋の前へ…
そのまま部屋に入る様子に、思わず寝たふりをした。
足音は私の枕もとに止まった。
顔をのぞき込んでいる!?
今更寝たふりをやめるわけにいかない。
目を閉じたまま我慢する私。
数分が過ぎてだんだん心配になる…
もし、今、目を開けたとき
ナタを振り下ろすところだったらどうしよう?
無理だ!
イヤな想像しかできない。
と、次の瞬間
額に暖かい感触が…?
触られているわけではない。
例えれば、お日様が当たっているような温さ。
あれ?
気配が消えた感覚…
しかし私は目を開けることができなかった。
開けたら見てはいけないものを見てしまう…
そんな怖さがそうさせた。
朝になった。
私は生きていた。
あのとき、私の枕もとに来たのは誰だったのだろう…
今となってはもうわからない。
星…
昔、子供らとテレビアニメを観ていた。
オープニングの曲で姪っ子のテンションは最高潮に達する。
♪おなじ くにに うまれたの
この歌詞
♪同じ地球 (くに) に生まれたの なのだ。
私もあなたも宇宙人。
同じ星、そして悠久の時の流れの中の一瞬に
ここで出会えた奇跡……
まさにミラクルロマンスだ。