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7/18/2024, 12:14:59 PM

私だけ…



校長先生の話を覚えているだろうか。

私の学校では、月曜日の朝、体育館に集まり

校長講話を聞くことになっていた。



各、校長先生の座右の銘みたいなものを紹介しよう。


本を何冊も書いたK先生
   
   「一流たれ」
    一番は一人しかなれないが一流は全員なれる


優しい白髪の◯先生

   「人生二度なし」


ものすごく個性的なつるハゲの◯先生

   「腰骨を立てる」
    とにかく良い姿勢の先生だった。


さて、私も彼らと同じ年齢になる。

私の座右の銘も書いておこう。

   「失敗は成功のもと」
    とても普通で当たり前だけどね。
    いつも思っている。


あなたの座右の銘はなんでしょう。

7/17/2024, 2:26:54 PM

遠い日の記憶…




あれは私が二十歳の頃だ。

自己啓発セミナーというのが流行った。

友達から誘われて断りづらかった。

参加費が確か30万円コース、60万円コースだった。

人生が変わるからと、彼女は熱心に話してくれた。



煮えきらない返事をする私の家に

友達と、そのセミナー仲間が数人来た。



日曜日だったから家の前の駐車場に父の車があった。

車の前で私たちは話をしていた。

厳格な父に、セミナーの話を聞かせたくなかったが

玄関の中で父が聞いているのがわかった。



やんわり断ろうとする私を無視して

セミナーの話に熱を込める若い男性。



もう断るの無理かなと、思いかけた頃

いつからか後ろに立っていた父が

「もういいから、お前さんたち帰りなさい」と言った。



私を勧誘していた男性が、今度は父に向かって話を始めた。

「帰れと言ったはずだが?」

父の声が少し大きくなった。

それでも食い下がる男性。

私ならビビるシーンだが、

さすがに自己啓発している人はメンタルが強い。



男性と父の言葉の応酬、どちらも引かない。


その場面の、最後の会話を今も覚えている。


男性が、父に言った。

「あなたは娘を自分の持ち物だと思っているんですか」

父はきっぱり言いきった。

「思っておる。」


ああ、親バカっていうより、バカな親だ。

笑ってしまうくらい馬鹿だ。


男性はあきれた顔をして肩をすくめた。

私が「ごめんね」と言うと、皆帰ってくれた。


玄関の中で母がウロウロしていた。

父に、ありがとうと言いたかったが言わなかった。



あのあと、どんな会話をしたか覚えていない。

でも、仕事人間で厳しいばかりの父の株が

私の中で急上昇したのは確かだ。


7/17/2024, 9:09:35 AM

空を見上げて心に浮かんだこと…



宇宙から見た地球は

それはそれは綺麗だという

その綺麗の一部だということ

とてもとても嬉しい

7/15/2024, 9:08:04 PM

終わりにしよう…




手を取り合ってっていうのが、前回のお題だ。

あれこれエピソードを巡らせていたら



手を取り合っての反対語は

!!

足を引っ張り合って

か?


(爆笑)

沼から抜け出せなくなった。



もう次のお題が来てしまったじゃないか。

この沼は皆さんにシェアして、終わりにしよう。







でも、せっかくなので、

終わりにしようで、ひとつエピソードを書こう。



はじめがあり、終わりがある。


私たち夫婦は、不妊治療を経験した。

多くの人の助けを得て、出産まで辿り着いた。

本当に言葉にできない感謝をしている。



治療は数年にわたった。

これで最後にしようと臨んだ人工授精で妊娠した。

不妊治療は永遠に続けられるものではない。

年齢的な問題も、もちろんあるが

高額な治療費をあてもなく払い続けるのは

お金のない夫婦にとって想像を絶する負担である。

きれいごとを言うつもりもない。

お金が尽きれば治療も終わらざるをえないのだ。



不妊治療については、その後、随分改善された。

今さらどうすることもできないが

あのときお金が続いたなら、もう一人産みたかった。



つらい気持ちは、いつか癒えるものだ。

不妊治療の当時を、誰かと話すことはないが

他人の赤ちゃんを見て辛かったり

まわりの人の何気ない言葉に傷ついたり

そんなことを思い出す。


私は不妊で悩む人の助けにはなれないけれど

せめて傷つける言葉を言わないようにしたいと思っている。

7/13/2024, 11:30:24 PM

優越感、劣等感…



今の職場に就いて一週間、強烈な上司の下に居た。

美しく強気なナイスミドルの彼女は

事あるごとにMさん(30年ベテラン)と私を比べた。



私はどんどん疲弊していった。

一週間がたち、上司は私に言った。

「使えない。上履きとタイムカード持って帰りな」



私は何も考えられず、上履きとタイムカードを持って事務所に行った。

知らないうちに泣いていた。

劣等感というより、敗北感だった。

事あるごとに比べられたMさんは、

のらりくらりとほとんど仕事をしない人だった。

私は自分なりに一生懸命尽くした。

けれど及ばなかったのだ。



事務所で泣く私に、部長が違う部署を用意すると言ってくれた。

泣きながら私は、自分に足りないものを考えていた。



それから半年、資格をとるために

働きながらスクールに通った。


あれから六年。

今も同じ職場に居る。



ただ、あの女上司とは、一度も顔を合わせていない。

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