君と最後に会った日…
舅さまと最後に会ったのを強烈に覚えている。
正確に言うと、最期を看取った日だ。
夜中零時をまわった頃だった。
ベッドに眠っていた義父が目を覚まし、
静かにありがとうと言った。
その後ゆっくり目を閉じて喉元がかすかに動くのを見た。
閉じた目から涙がこめかみへ伝った。
永遠の別れなのだと感じた。
生きているときとても苦労をした人だから
苦しくなくて逝けたのだと思いたい。
自分が逝くときに、もしも誰かがそばに居てくれたなら
私もありがとうと言うつもりだ。
そういう人生になれるといいなあ…
繊細な花…
薔薇と書いて「そうび」と読む
美しく繊細なイメージだ。
昔からある呼び方だそうだが、私は谷村さんの歌の歌詞で知った。
薔薇をRoseと呼べば繊細というより可憐なイメージか
呼び方って不思議だ。
1年後…
十代、二十代の一年後は、生活が激変していることがあるだろう。
進学、就職、結婚などなど盛り沢山だ。
さて、中高年の一年後はどうだろう?
そうは変わらない人が多いかもしれない。
でも、家族に十代、二十代が居たらどうだろう?
……影響は避けられない。
私の一年後は、息子次第ということになるかもしれない。
子供の頃は…
息子が生まれ、私は息子をしつけるのに、
自分の小さい時を参考にしようとした。
ところが、息子は100歳のおじいちゃんが子供になったような子だった。
悪いことをしないどころか、反対にこちらが諭されることもあった。
失敗をあまりしないことを、私はとても心配した。
小さいうちに沢山失敗したほうがいいと私は思っていた。
社会に出て、逆境に置かれたり挫折を味わってもくじけない心を持ってほしかったからだ。
親にとって子供は、何歳になっても子供だ。
生きている限り、私は親バカなのだろう。
日常…
例えば、妻であり母であり嫁である。
例えば、介護施設とレストランで働き内職もしている。
例えば、ツムり、ヘイり、アリも育てる。
例えば……
皆いろんな自分が居る。
誰かが言っていた。
「全部に100点を求めるな。全部足して100点を目指せ。」
ひとつひとつは落第点でも、全部足したらどうだろう。
……なんて、自分に言い聞かせながら…。