1年後…
十代、二十代の一年後は、生活が激変していることがあるだろう。
進学、就職、結婚などなど盛り沢山だ。
さて、中高年の一年後はどうだろう?
そうは変わらない人が多いかもしれない。
でも、家族に十代、二十代が居たらどうだろう?
……影響は避けられない。
私の一年後は、息子次第ということになるかもしれない。
子供の頃は…
息子が生まれ、私は息子をしつけるのに、
自分の小さい時を参考にしようとした。
ところが、息子は100歳のおじいちゃんが子供になったような子だった。
悪いことをしないどころか、反対にこちらが諭されることもあった。
失敗をあまりしないことを、私はとても心配した。
小さいうちに沢山失敗したほうがいいと私は思っていた。
社会に出て、逆境に置かれたり挫折を味わってもくじけない心を持ってほしかったからだ。
親にとって子供は、何歳になっても子供だ。
生きている限り、私は親バカなのだろう。
日常…
例えば、妻であり母であり嫁である。
例えば、介護施設とレストランで働き内職もしている。
例えば、ツムり、ヘイり、アリも育てる。
例えば……
皆いろんな自分が居る。
誰かが言っていた。
「全部に100点を求めるな。全部足して100点を目指せ。」
ひとつひとつは落第点でも、全部足したらどうだろう。
……なんて、自分に言い聞かせながら…。
好きな色…
いろいろと危ないことをする子どもだった。
ある時、竹やぶに行き、竹にのぼって遊んでいた。
太い竹が生えていて、どこまでのぼれるかやってみようと思った。
まだまだ登れそうな時、私の重さで竹がしなった。
私を乗せたままぐーーーんと。
頭の中に、マンガの忍者が空高く飛ばされて星になるイメージがよぎった。
飛ばされたら死ぬと思ってとっさに手を離した
落ちるその時、下を見てまたびっくり!
竹の切り株が無数に点在している!
忍者が竹のワナで串刺しになるイメージが!!
しかしもう手を離した私は、そのまま落ちるしかなかった。
竹の切り株の上にもろに。
竹は平らに切ってあったので、串刺しにはならなかった。
やれやれ。
あちこちすり傷はできたが自力で歩いて帰った。
親に怒られるので勝手に赤チンを塗っていた。
血が滲んでいて、その色がとても綺麗だと思った。
赤チンの色を見て思った。
「これ、赤じゃない。」
あなたがいたから…
銀河がゆっくり回るように
流れてゆくこの時間の川の中で
どうしてあなたに会えたのか
リリー(猫)へ