相合傘…
人生で一度だけ、黒板に相合傘を書かれたことがある。
どうしても意見がぶつかる人がいて、その人の名前と私の名前が並んでいた。
小学生の頃の話だ。
その人とは、ただの友達で、それ以上にはならなかった。
なつかしいなあ…
そういえば、高校卒業したあと、その人を含めた数人で、鯛の活き造りを食べた。
今ごろどうしているかなんて、お互い知るよしもなし。
私達は今も、チョークの線で隔てられたままだ。
落下…
子どもは、時として危険なことをする。
小学一年の春、家に二階が出来た。
窓から外を眺めて思った。
「飛べるかも」
それから試行錯誤が始まった。
美しく飛びたかった。
しかしアイテムも限られていたので、傘で飛ぶことにした。
近くの土手を飛んでみた。出来た。
少し高いブロック塀から飛んでみた。
傘は風圧を受け、心地よかった。
横風のない晴れた日がいいと思った。
決行の日は近づいていた。
そんなある日、二階で妹と追いかけっこをしていた時、
妹が部屋から出て階段を降りようとした。
私もすぐに追いかけた。
妹は慌てて踏みはずし、階段の一番上から一番下まで落ちた。
私は妹が落ちる背中を見ていた。
こういう時はいつもスローモーションなのだ。
妹は、木から滑空するムササビのように、とても美しく飛んだ。
妹は手の骨にヒビが入った。
結局私は、二階から飛ばなかった。
今でも、妹とあのときの階段の話をするときがある。
だが、私が二階から飛ぼうとしていたことは、誰も知らない。
未来…
人間は、失敗から多くを学ぶ (名無しの格言より)
今もどこかで戦争、
どこかで災害
どこかで核問題…
私達の、ずっと未来の子どもたちに
安心して暮らせる地球を残したい。
夜中に電気使ってるようじゃ、ワシもまだまだダメじゃい
好きな本…
私は、よく本を読む子どもだった。
昔話とか千一夜物語とか好きだった。
ある時先生が、「他の本も読んでみなさい」と言い、
それから本を読みたくなくなってしまった。
呆れるほどのあまのじゃくだった。
しかし、ある時から自分で物語を書くようになった。
30万の賞金目当てだった。
1年ほどやってみたが鳴かず飛ばずだった。
圧倒的に経験値が足りなかったが、
その前に、文章を書くって大変なんだなあとわかった。
書くのをあきらめた私は、Hさんに出会った。
まだHさんが教科書に載る前の話だ。
Hさんの本を端から読んだ。
Hさんの短歌は素敵でキラキラだった。
また、書く文章はとてもチャーミングだった。
何より、ひとつの話が31文字という短いところが特に良かった。
その後テレビでHさんを観た。
優しい声だった。
ボールペンをクルクルしていた、そのボールペンになりたかった。
。
今で言うところの”推し“だ。
と、いうわけで私の好きな本は短歌の本です。
川柳もよく読みます。
あ、漫画の方がよく読むかも…ハハハ
あじさい…
雨が紫陽花を輝かせるように、人を輝かせるのは恋である
(名無しの格言)
友達に孫ができた、この年になって思う。
「恋は遠い日の花火ではない」
っていうコマーシャルが刺さったのは、
一般的中高年の私らにとって、恋が遠い日の花火だからだ。
命短し恋せよ乙女…(。・ω・。)ノ♡