NoName

Open App
6/19/2024, 2:53:11 PM

相合傘…



人生で一度だけ、黒板に相合傘を書かれたことがある。

どうしても意見がぶつかる人がいて、その人の名前と私の名前が並んでいた。

小学生の頃の話だ。

その人とは、ただの友達で、それ以上にはならなかった。




なつかしいなあ…

そういえば、高校卒業したあと、その人を含めた数人で、鯛の活き造りを食べた。



今ごろどうしているかなんて、お互い知るよしもなし。

私達は今も、チョークの線で隔てられたままだ。

6/18/2024, 11:19:31 PM

落下…



子どもは、時として危険なことをする。


小学一年の春、家に二階が出来た。

窓から外を眺めて思った。

「飛べるかも」




それから試行錯誤が始まった。

美しく飛びたかった。

しかしアイテムも限られていたので、傘で飛ぶことにした。



近くの土手を飛んでみた。出来た。

少し高いブロック塀から飛んでみた。

傘は風圧を受け、心地よかった。


横風のない晴れた日がいいと思った。


決行の日は近づいていた。


そんなある日、二階で妹と追いかけっこをしていた時、

妹が部屋から出て階段を降りようとした。

私もすぐに追いかけた。


妹は慌てて踏みはずし、階段の一番上から一番下まで落ちた。

私は妹が落ちる背中を見ていた。

こういう時はいつもスローモーションなのだ。

妹は、木から滑空するムササビのように、とても美しく飛んだ。




妹は手の骨にヒビが入った。



結局私は、二階から飛ばなかった。

今でも、妹とあのときの階段の話をするときがある。

だが、私が二階から飛ぼうとしていたことは、誰も知らない。

6/17/2024, 3:47:10 PM

未来…



人間は、失敗から多くを学ぶ  (名無しの格言より) 




今もどこかで戦争、

どこかで災害

どこかで核問題…




私達の、ずっと未来の子どもたちに
安心して暮らせる地球を残したい。



夜中に電気使ってるようじゃ、ワシもまだまだダメじゃい

6/15/2024, 4:00:07 PM

好きな本…



私は、よく本を読む子どもだった。

昔話とか千一夜物語とか好きだった。



ある時先生が、「他の本も読んでみなさい」と言い、

それから本を読みたくなくなってしまった。


呆れるほどのあまのじゃくだった。


しかし、ある時から自分で物語を書くようになった。


30万の賞金目当てだった。

1年ほどやってみたが鳴かず飛ばずだった。


圧倒的に経験値が足りなかったが、

その前に、文章を書くって大変なんだなあとわかった。



書くのをあきらめた私は、Hさんに出会った。

まだHさんが教科書に載る前の話だ。


Hさんの本を端から読んだ。


Hさんの短歌は素敵でキラキラだった。

また、書く文章はとてもチャーミングだった。

何より、ひとつの話が31文字という短いところが特に良かった。


その後テレビでHさんを観た。

優しい声だった。

ボールペンをクルクルしていた、そのボールペンになりたかった。


今で言うところの”推し“だ。



と、いうわけで私の好きな本は短歌の本です。

川柳もよく読みます。


あ、漫画の方がよく読むかも…ハハハ








6/13/2024, 10:24:20 PM

あじさい…


雨が紫陽花を輝かせるように、人を輝かせるのは恋である

       (名無しの格言)



友達に孫ができた、この年になって思う。

「恋は遠い日の花火ではない」

っていうコマーシャルが刺さったのは、

一般的中高年の私らにとって、恋が遠い日の花火だからだ。


命短し恋せよ乙女…(⁠。⁠・⁠ω⁠・⁠。⁠)⁠ノ⁠♡

Next