「冬支度」
街はそろそろ冬支度に入っている。
植物も、動物も、葉を散らせたり、毛を生え変わらせたり。
厳しい自然の中で生き残れる様に、寒い冬を乗り越える準備をしている。
そして、私も、何だか無駄に栄養を蓄えてしまった気が……
こんな冬支度はいらない……😭
「時を止めて」
誰か、時を止めて。
お願いだから、ほんの少しでもいいから。
あの瞬間に、時を止めて。
そうすれば、あの人は生きていたのに。
少しのタイミングの違いで、事故に遭わなくて済んだのに。
何度悔やんだか。
あの時、声をかけてあの人を引き止めていれば。
あの時、もう一言話して居れば、あの時あの場所には居なかった筈なのに。
どれだけ悔やんだか。
だから、お願いだから。
誰でもいいから、ほんの少しでいいから、時を止めて。
お願いだから。
「キンモクセイ」
金木犀の香りが街に漂う頃になると、貴方の事を思い出す。
貴方と歩いた道。
笑い合った街角。
2人で頬を寄せて嗅いだ金木犀の木。
バカみたいに些細な事で笑って、はしゃいで。
毎日がただただ幸せだった。
あの木も今はもうなくなって、街並みもあの頃とはすっかり変わってしまった。
私と貴方の関係も終わって、今はもう貴方がどうしてるのか、生きているのかもわからない。
でも、毎年何処からか金木犀の香りが漂う季節になると、必ず貴方の事を思い出す。
打算も妥協もなく、ただ純粋に貴方に恋をしていた自分を思い出す。
そして、出来るならもう一度あの頃に、と願う自分を見つけてしまう。
叶わない願いと分かっていても、もう一度あそこからやり直せたら、と夢想する自分を見つけてしまう。
それは、甘酸っぱくて、切なくて。
でも、これ以上ない位輝いていた私の、大切な想い。
きっと、一生忘れる事のない、大切な想いだから。
「行かないでと、願ったのに」
なのに、貴方は行ってしまった。
もう、私の声は貴方には届かない。
貴方の声も、2度と聞くことは出来ない。
どれだけ腕を伸ばしても、指先すら貴方に触れる事は出来ない。
どれだけ願っても、もう貴方に逢う事は出来ない。
何度も願ったのに。
「行かないで」「逝かないで」「神様、私からこの人を取り上げないで!!」
でも、その願いは神様には聞き入れられずに。
そして、今日も又貴方の居ない1日が始まる……
「秘密の標本」
秘密の標本ではないけれど、初めて葉脈標本を見た時に、そのキレイさに感動して、それを作りたいが為に化学(科学?)部に入った。
そして、ほぼ幽霊部員だったけど、葉脈標本を作ると聞いて、その日は部活に行って、葉脈標本を作った。
沢山出来ると、最初見た時の感動は薄れて、そんなにキレイとか思わないかな?とも思ったけど、出来上がった葉脈標本は、やっぱり感動的な位にキレイだと思った。
あの時に作った葉脈標本は今でも持っている。
秘密でも何でないけど、懐かしい、思い出。