「ページをめくる」
読みかけの本のページをめくる。
この話の次はどうなってるの?
ストーリーが面白いと、途中で止める事が出来なくなって、翌日の寝不足覚悟で一気に読んでしまう。
でも、読み終わっちゃうのが惜しい気もして、楽しみを次の日に取っておこうか、とも思う。
早く読みたい気持ちと、読むのが勿体ない気持が拮抗して、自分の中で戦ってる。
本って凄いな、って思う。
学術書とかは別として、一般的な小説とかエッセイだと、楽しめる時間から考えると凄く安価で、しかも何度か読み返す事で違う解釈が出来たりする事もあって。
非常にコスパに優れてると思う。
しかも、ちょっとした雑学や知識も身につけられる。
本に書かれた一言が人生の指針になったり、力づけられる事もある。
その一言に、救われる事もある。
最近では電子書籍も増えたけど、やっぱり私は昔ながらの紙の本が好き。
画面をスライドする流れるような動きでは得られない、ページをめくる時のあの少しもどかしい感じが好き。
でも、段々と年をとって、紙やビニールがめくりづらくなってきた現実があるから、それを感じた時はちょっと悲しい……
「夏の忘れ物を探しに」
夏の忘れ物。
花火に行けなかった。
プールにも行けなかった。
キャンプも、海も行ってない。
でも、一番の忘れ物は。
君に「好きだ」と言えなかった事。
卒業までには言えるのだろうか?
探しても見つからないし、むしろ探さなくても僕の中にある、大きな大きな忘れ物。
「君が、大好き」の一言を。
「8月31日、午後5時」
今日の事は思い出せる。
でも、よっぽど記憶に残る出来事がない限り、1年前のこの時間に何をしていたか?と問われても答えられない。
カレンダーを見る、とか、手帳や日記を書いている人ならそれを見る、とか、何かヒントがあればまだ思い出せる可能性はあるけど、ただ漠然と聞かれてもほぼ思い出せない。
代わり映えの無い、平凡な毎日。
でも、本当はそれがかけがえのないもの大切な時間の積み重ねだと気づくのは、いつも決まって失ってから。
平凡で、代わり映えせず、刺激のない、昨日と同じ今日。
でもそれは、平和で、諍いがなく、悪い変化のない、昨日より悪くなっていない今日。
時間に追われ、ただ毎日を消費する様に過ごしてしまいがちだけど、その一瞬一瞬が、かけがえのない大切な時間だと言う事を、時々でいいから思い出して、愛おしんで生きていきたいと思う。
「ふたり」
一人で居るのが好き。
人と居るのも楽しいけど、気を遣うし気疲れする。
だから、知り合いは沢山居るけど、友達と呼べる人は少ないし、無理に欲しいとも思わない。
でも、あの子とならふたりで居ても疲れない。
考え方も似ているし、価値観もほぼ一緒で、話をしていても、会話の裏を読んだりとか、勘ぐったりとかしなくていい。
大人になって、お互いに家庭を持つと会う回数は減るけど、でも、離れていてもきっとあの子も頑張っているんだろうな。と思えるから、存在自体が励みになる。
孤独が好きな私に、一人でいるより、ふたりでも良い事がある、ってあの子が教えてくれた。
あの時から、私の中で「ふたり」の意味が重荷から違う物にカタチを変えたよ。
ホントに有難う。
これからもずっと友達で居たいと思う。
そして、これからも、あの子にそうしたいと思われる様な、胸を張れる自分で居たいと思う。
私が気づいた「ふたり」の意味を、大切にしていきたいと思う。
「心の中の風景は」
いくつになっても、何処に行っても、誰と居ても。
私の心の中の風景には、必ず貴方が居る。
空気の様に、当たり前に私の側に居てくれる。
毛布の様に、いつも私を包んでくれる。
その大きな愛で、寛容な気持ちで。
いつか、私は貴方のその愛に報いる事が出来るのだろうか?
貴方の心の中の風景にも、私の居場所はあるのだろうか?
先の事は分からないし、貴方の心の中も私には見えない。
だから、私なりに精一杯貴方を愛して、貴方の心の中に居続けられる様な私で在りたい。
その為に、日々たゆまぬ努力を続けられる自分で居たい。