「Sunrise」
日常生活を送っていて、日の出なんて見る事は殆どない。
寝室は遮光カーテンで、目覚めたらカーテンを開けてるし、そもそも日の出の時間なんてまだ夢の中。
だからこそ、ちょっと日の出には変な憧れがあって。
でも、普段は見られないし、心の中で「その瞬間を切り取れば、夕日も朝日も一緒じゃん!!」とか、負け惜しみなのか言い訳なのか分からない事を思いながら。
そんな私がGWに車で旅行に行った時に、深夜に家を出て、日の出は高速道路上で迎えて、もう何年かぶりの日の出を見て。
何か感動するかな、と思ったけど、残念ながらそこまで感動はしなかった……
それは私の感性が鈍ったのか、やっぱり日の出も日の入りも切り取ったシーンの見た目が一緒だからなのか、車を停めてじっくり見なかったからなのか、単なる無い物ねだり
だったのか。
色んな理由を考えたけど、結局理由は分からないままで。
何か、憧れのままにしとけば良かったかな、と思う気持ちと、自分の感性の衰えに不安を抱く今日この頃です。
「空に溶ける」
この哀しみが、空に、海に、溶けてなくなってしまえばいいのに。
自分自身も、溶けてしまえばいいのに。
人魚姫も、心の中ではそう願ったのかな?
そして、溶けてしまったの?
私も願えば、この辛さを溶かせれる?
解らない。解らないけど、今はただ、この辛さから逃れたい。
「どうしても…」
どれだけ考えても、どうしても解らない。
一体何処で間違えたのだろう?
何をどうすれば正解だったのだろう?
ごく普通に貴方と出逢い、信頼と愛情を育てた。
派手ではないけど、穏やかな貴方は、私にとってかけがえのない人になってた。
この幸せは永遠に続くと思っていた。
でもそれは単なる私の希望的観測で、錯覚で。
貴方は私の元から去って行った。
「ごめん。」その一言だけで。
「君は僕には勿体ないよ」「君にはもっといい人がいるよ」だなんて、何の言い訳にも、別れの理由にもならない言葉を吐いて。
結局理由なんてなかったんだよね?
単に私に飽きただけなんだよね?
そして、ハッキリした理由はないけど、でも私と居るのも苦痛になってきたから、口当たりのいい言葉を吐いて、自分が悪者にならないようにしたかっただけなんだよね?
狡いよ。
どうせなら、こっぴどく振って欲しかった。
そしたら例え傷ついても、逆に「いい女になっていつか後悔させてやる。見返してやる」って思えただろえから。
悲しみを、悔しさを、自分を磨くエネルギーに代えられただろうから。
でも今は中途半端で、怒るに怒れず、泣き叫ぶのも何か違うし。
その分この気持ちは何処にも待って行きようがなくて。
自分でも何がしたいのか、何をしているのか解らない毎日を過ごしていた。
そして今。
どうしてこうなった?
何処で間違えた?
どうすれば良かった?
何度考えても、どうしても解らない。
動かなくなった貴方の身体と、血塗れの自分の手を見つめながら自問自答する。
「まって」
待ち合わせ場所で、ずっと貴方を待ち続けてた。
私より後に来た人達に、次々と待ち人が現れ、笑顔で去って行く。
貴方は来ない。
解ってる。
私が無茶な約束をしたんだよね?
貴方にはあの子が居る事を承知の上で、ただ一度でいい
、2人で会いたいと願った。
それで貴方を諦めようと思った。
でも、貴方はあの子をとても大切にしているし、誠実な貴方がそんな事をする訳がない事も解ってる。
そして、変かもしれないけど、私が好きな貴方はそんな事をしないと信じているし、もししたらその時点で私は貴方に愛想を尽かすだろう。
だから、私の好きになった貴方なら、絶対にここに来る訳が無い。
そして、それを解った上で、わざと一方的に無茶な約束をした。
そうでもしないと、私の中で区切りがつけられない。
貴方を、諦めきれない。
何か、自分の中で区切りが欲しかった。
馬鹿でいい。醜くていい。憐れでいい。
何でもいい。
貴方を諦められたら、それでいい。
だから、今日は自分が納得出来るまで待ち続けて、スッキリして貴方への想いを最後にする。
馬鹿らしいけど、私なりの区切りだから。
だから、今はただ、貴方の事だけを想わせてください。
「まだ知らない世界」
子供の頃の自分から見たら、ビックリする位長い間生きてきた。
子供の頃は、大人になると色んな事を知っていて、知らない事の方が少なくなると思っていた。
でも、いざ自分が大人になってみると、知らない事が多過ぎて、何ならその世界や界隈すら知らない事も山程あって。
幾つになっても学ぶ事って沢山あるし、新鮮な気持ちで何かを始める事が出来るんだな、って実感している。
知らない事を知る事は、とても楽しい。
意外な事を感じる事は、とても新鮮。
世の中にはまだまだ自分の知らない世界がある。
そう思うだけで、もうワクワクしかない。
もう今まで生きてきた人生より、残りの人生の方が少ないけど、でも、残りの人生、どうせなら楽しく、貪欲に色んな事を知って、色んな事を経験していきたいと思う。
と同時に、ちょっと残り時間に不安を感じる事もあるけど。
でも、心配しても不安がっても時間は皆に平等に過ぎるのだから、くだらない杞憂に時間を使ったら勿体ない。
限りある時間だからこそ、楽しく使いたいと思う。