ショコラ

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3/28/2026, 11:15:17 AM

【見つめられると】

○教室(朝)
   生徒たちの話声や笑い声。
   机の上にうつ伏せになって寝ている達也。
   奈々が達也の耳元で
奈々「おーい。遅刻だぞ~」
   と囁く。
   達也は顔を上げる。
奈々「おはよう」
   と達也を見つめ笑みを浮かべる。
達也「……」
奈々「何……?」
   奈々は首をかしげる。
達也「……」
奈々「ち、ちょっと何よ……!?」
   奈々の顔が少し赤くなる。 
達也「口の横に白い歯磨き粉ついてる」
   自分の口の横を指差す。
   奈々の顔が真っ赤になる。
奈々「このバカ!!」
   拳を握り達也の頭を殴る。
達也「いてえ!!」
   頭の殴られた部分を手で押さえる。
奈々「そういうことは、見てないで早く言いなさい  よ!!」
   ハンカチをブレザーのポケットから出して口の   横を拭く。
達也「考えてたんだよ」
奈々「何をよ!?」
達也「歯磨き粉じゃなくて生クリームなんじゃない  かって」
  奈々の手からハンカチが床に落ちる。
奈々「この……」
   拳を握り震えさせ
奈々「アホ~!!」
   達也の頭を殴る。

  

3/8/2026, 11:21:01 AM

【お金より大事なもの】

○居間(夜)
   破れた障子戸。
   畳に転がるビール瓶や空き缶。
   ちゃぶ台を間に向かい合う正座する娘とあぐら   をかき缶ビールを片手に持つ真っ赤な顔した    父。
父「い……いま……なんて……言った……?」
   目と口が大きく開く。
娘「だから断ってっていったの!!」
父「お前わかっているのか!?幸せになるチャンスを 逃してるんだぞ!!彼は大金持ちなんだぞ!!」
   缶ビールをちゃぶ台に叩きつける。
娘「お金よりも私は自分で選択することが大切だと  思ってる!!これは私の選択じゃなくてお父さんの 選択でしょ!?」
父「この……っ!!」
   空になった缶を握り潰す。
   眉間にシワがよる。
父「ふざけるな!!」
   両手を思いっきりちゃぶ台に叩きつけ立ち上が   る。
娘「本当のことでしょ!?」
   立ち上がる。
父「俺がお前の幸せをせっかく考えてるのに……もうい い!!出てけ!!」
   娘を指指す。
娘「こんな家出てってやる!!」
   障子戸を思いっきり閉めて出てく。
父「……」
   あぐらをかいて座る。
父「ちくしょー!!」
   両手でちゃぶ台を返す。

3/7/2026, 1:47:34 PM

【月夜】

○森の中(夜)  
   満月の夜空。
   真っ暗な森。
   狼の鳴き声が聞こえる。
   後ろから草むらをかき分ける音がする。
不知火「何かくる!?」
   剣を鞘から抜くと勢いよく後ろを振り向く。
ネコ「にゃー」
   満月に照らされたネコがこちらを見て鳴てい    る。
不知火「なんだネコか……」
   息を吐き、肩を落とす。
   剣を鞘にしまうとしゃがみ込んでポケットから   パンを取り出しネコの前にさしだす。
不知火「これをやるからもう帰れ」
ネコ「にゃー」
   パンを咥えると背をむけ森の中へ去っていく。