【明日世界が終わるなら……】
○バー(夜)
クラシックが流れている。
カウンターには弘樹と葵が座って話をしてい
る。
弘樹「本当俺の人生なんてろくなもんじゃない」
葵「そうなの?」
首を傾げる。
弘樹「クラスメイトを大ケガさせて高校退学。
そしてボクサーになったんだが……」
葵「え!?ボクシングの選手なんだ!!私ボクシン
ング好きだから見に行きたい!!」
弘樹「……」
葵「どうしたの?」
歯を食い縛り拳を握りしめカウンターのテーブ
ルを見つめる弘樹の顔を覗きこむ。
弘樹「一年もたたず目をダメにしちまった……」
葵「そうなんだ……」
目を反らす。
無言のままお互い目の前のカウンターのテーブ
ルを見つめる。
マスター「お待たせしました」
二人の前にワイングラスを置く。
ワイングラスを手にもって葵の目の前でかかげ
る弘樹。
弘樹のほうを見る葵。
弘樹「最後にこんな美人と飲めたことだけは幸せだ」
葵を見て笑う。
葵「……」
笑みを浮かべワイングラスをかかげる。
弘樹.葵「世界の終わりにカンパ~イ!!」
ワイングラスが当たり"カーン"と音が鳴る。
5/7/2026, 9:59:19 AM