11/29/2025, 10:24:43 AM
失われた響き
紡いだ言葉は解かれて、誰かの声に変わっていく。
いつか私の声は、言葉を忘れてしまいそうだ。
日々家
11/22/2025, 11:03:00 AM
紅の記憶
薄水色に映える紅はひらりひらりと宙を舞い、地面を彩る。今だけは私は大女優だと言うように背筋を伸ばして歩いてみると、何だかとても可笑しくなった。ふと目にとまった自販機の前まで歩き、ひとつミルクティーを買ってみる。珍しくスパイスの入ったもので、体中に独特の香りと甘みが巡り、少し冷えた体が温められていく。
――何もない休日の午前。下を向いて歩いていた私の世界に秋が手を伸ばした。
日比家
11/10/2025, 12:10:39 PM
寂しくて
しんとする部屋の中、光る画面の向こうには幸せばかりが溢れていて、僕の目は潰れてしまいそうになった。
日比家
11/9/2025, 2:49:25 PM
心の境界線
飲み込みなさい結果ごと。貴方は線を越えたのだから。
日比家
8/24/2025, 11:57:15 AM
見知らぬ街
――誰も自分を知らない場所に行きたい。よく虫が静かに鳴き出す深い夜にそう思う。
他人に誇れるような事はなく、ただ日々を自分なりにしがみつくように生きている。たまによくやれたと胸の内が明るくなっても、すぐにそれを曇らせる言葉や情報が目に飛び込む。自分の生き方と他人の生き方は違うと線を引けばいいものを、その線は歪んで、私の足元に絡みつく。
布団をぎゅうっと身体にまとわせ、見知らぬ街を想像しながら、私はゆっくりと瞳を閉じた。
日々家