3/18/2025, 11:44:02 AM
大好き
「大好き」と無邪気に言えたら良かった。
もうあの子の姿は朧げなのにそれだけは胸に残り続けている。幼い頃の私は、大人ぶりたかったのだ。無邪気さなど“ダサい”と背伸びをしていた。あの子の前では、かっこよくいたかったのだ。
手の代わりに繋いだリードの先にある優しさが、ふわりと蘇るたびに、私は聞こえないと知りながら「大好き」と小さく言葉を紡がずにはいられなかった。
――久しぶりに一人で歩く道は、とてもとても、静かだった。
日々家
3/17/2025, 11:13:22 AM
叶わぬ夢
夢がありました。
手が真っ黒になっても紙とペンを持ち続けました。
夢がありました。
泣きながら積み重ねたものを破きました。
夢がありました。
それが生きる為の力でした。
夢がありました。
後には、抜け殻がひとつありました。
――それでもふとした瞬間、浮かび上がるものを作りあげたくなってしまうのです。
日々家
3/16/2025, 3:18:03 PM
花の香りと共に
花の香りと共に、あなたの姿がちらついた。
日々家
3/11/2025, 12:00:44 PM
星
私はひとつの星で、周りにいる人たちも私とはまた違う星だと考えれば、寂しさはいつしか塵になっていった。
日々家
3/10/2025, 1:11:25 PM
願いが1つ叶うなら
願いが1つ叶うなら、空いた右側に君が居てほしい。
日々家