雪原の先へ
※雑談
雪原なんてそうそう見ないのでそんなものが目の前に広がったら、こそこそ小さな雪だるまを作りたいですね。何でこそこそ作るんだよって話ですが、まあ、良い年なんでちょっと恥じらいがね、うん。
大人になると自由になる事はあるものの、何かを素直に楽しんだりするのに勇気がいるようになった気がしますね。いや、大人になるにつれて、なのかもしれません。なんかダサいとか、恥ずかしいとか、みっともないとか。そんな感じで。
だからなのか、心の奥の方で「もったいない」って何かがふとした瞬間に囁くんですよね。後悔というやつでしょうか。
時間に追われて出来なかったり、理由は様々。全て楽しむなんて到底できない。それでも、これは出来るかもとかこれだけはやりたい!と素直に手を伸ばせたら少しだけ視界が明るくなるのかもしれません。
しかし、何かを楽しむならばそれなりのマナーは守らなければならないので気を付けたいです。楽しさばかりを追求すると、周りが見えなくなる事がありますから。
思いつくまま書いたのでまとまりがないですが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
日比家
秘密の手紙
体の中で吐き出せない感情が渦を巻いた。まるで自分自身が海になったようだった。呼吸は荒くなり、言葉が荒々しい音を立てて口から飛び出そうになる。私は必死に口を押さえながら紙を用意し、ペンで綺麗とは言えない文字を綴った。ボタボタと両目から流れるそれは、文字を更に歪ませる。
ゆっくりゆっくり波がひいていき、私はそれを封筒にでも入れるかのように四角に折り、一呼吸後に切り裂いた。
「私の感情は、私が知っていればいい」
――震えた声に、鼻先がツンと痛んだ。
日々家
凍てつく星空
肌を刺すような風に頬や鼻先がヒリヒリと痛む。それでも深海みたいな空に浮かぶ星があまりに綺麗だから、僕はいつまでもそれを見つめてしまうのだ。
日々家
失われた響き
紡いだ言葉は解かれて、誰かの声に変わっていく。
いつか私の声は、言葉を忘れてしまいそうだ。
日々家
紅の記憶
薄水色に映える紅はひらりひらりと宙を舞い、地面を彩る。今だけは私は大女優だと言うように背筋を伸ばして歩いてみると、何だかとても可笑しくなった。ふと目にとまった自販機の前まで歩き、ひとつミルクティーを買ってみる。珍しくスパイスの入ったもので、体中に独特の香りと甘みが巡り、少し冷えた体が温められていく。
――何もない休日の午前。下を向いて歩いていた私の世界に秋が手を伸ばした。
日比家