最初から決まってた

私は誰も居ない椅子に向かって、「大嫌い」と呟く。するとポロポロと涙が溢れ出してきた。
「大嫌い。ほんと、だいきらい……」
蓋をしていた感情が一気に体を駆け巡り、息を奪うような苦しさと止まらない涙の洪水に襲われる。
「一人にしないって言ったくせに」
居なくなる事が最初から決まっていたなら教えてほしかった。
君のことなんて好きにならなかった。
二人で居る温かさを知ってしまったから、寂しさが化け物みたいに覆いかぶさる。
「人間は嘘つきだ」
――垂れ下がる尻尾は君の声でしか上がらないのに、もう君の声はどこからも聞こえない。
「なんで人間は、私達獣人より短命なんだ……」
ああ、叶うなら、優しく名前を呼んでまた頭を撫でてほしかった。

日々家

太陽

▼雑談
太陽、元気なのは素晴らしいがもう少しお手柔らかに頼む。
とか何かカッコいい？セリフを胸の中で言いたいが、実際は“暑い、無理、やばい。”とかしか出てこない。
夏は一番好きな季節だが、いかんせん暑い。外に長居できない。
夏が運ぶあのノスタルジーを感じたい…。

日々家

鐘の音

鐘の音を聞くと、大きな音が響いているはずなのに体の内側はしんと静まり返る。
僕はきっと今、本当の意味で静寂を知れた。

日々家

つまらないことでも

つまらないことでも、楽しいことに変えてくれた君は魔法使いのようだった。

日々家

目が覚めるまでに

目が覚めるまでに、夢で見た景色を覚えていたい。
きっと起きたら忘れてしまうから。
起きたらまた、ひとりだから。

日々家