I love you
これをたった一人への恋愛的な意味でとる人とは仲良くなれない。
私はIにおさまらない
私のloveはそんなに単純じゃない
私のyouはだれか一人のことじゃない
「恋愛する」なんて訳さないで
それは「愛する」なの
友情も、崇拝も、信頼も、尊敬も、恩愛も、悲愴も、感謝も、慈悲も、憎悪も、暴力も、絶望も、希望も、孤独も、望郷も、憂鬱も、快楽も、歓喜も、
全部含めて「愛する」なの
「あなた」なんて訳さないで
それは「みんな」なの
私の歌はもっとたくさんのひとに送るの
誰かひとりのためだけに歌わない
「みんな」に届けてこその歌
「私」なんて訳さないで
たくさんの「愛」を「みんな」から受け取ったの
そうしてできた「私」は
ただの「私」じゃない
もっと重くて、もっと軽やか
もっとすばらしく、もっと美しい、世界のすべて
簡単に言葉にならない、「私」より尊いもの
世の中を隅々まで照らし
あらゆるもの運命を支配し
その運命はこの惑星そのものの最期である
それは最も強くみえるもの
全ての生命力を司り
自身もまた巨大な炉をもっている
誰もがそんな力を崇拝した
それ無しでは生きていけない
それはもっとも畏れるべき神だった
私たちが絶対に手に入れられない力だった
たとえどれだけ長い祝詞を捧げようと
とりわけある者は
誰よりも神を深く崇拝した
姿を顕せばすぐさま顔を上げ
姿が去るまで目を離さなかった
そうまでしても
結局神にはなれなかった
一人の熱心な崇拝者でしかない
ただ、人々は彼をこう呼んだ
"Sunflower"
太陽のような花
情熱が その体に炎を宿し
憧れが いつしか彼に神の似姿を与えた
人生をリセットしたい
何日かぶりにそう思って
また首に縄をかけた
でも首が少し締まると
失うにはどこか惜しいものが
走馬灯になって駆け巡った
思わず首を外す
崩れるように膝を折る
床に落ちている煙草を手に取る
安心感の煙で肺が充ちる
そしてため息となって出ていく
天井を仰ぎながら思い直す
ああ俺にははじめっから
0からやり直す勇気なんてないんだった
同情するなら金をくれ
あなたの目はそういった
そうよね
わたしがいくらがんばっても
あなたと同じ心にはなれず
なれたところで互いにわからないし
それはお金より価値の低いものでしょう
あなたとわたしは永遠の孤独
でもそれではじめて
わたしとあなたは
同じ情
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 一昨日風に乗って向こうのやまに
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 昨日あの子の靴のしたで
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 先刻まであすこのたきびに
枯葉 枯葉
枯葉いずこに
枯葉 土に落ちてまた木のいちぶになるだろう
彼は 彼は
彼はいずこに
舟で大海原へでたきりで
彼は 彼は
彼は いずこに
彼は もう10年ももどらない
海のいちぶになったのだろうか