青空ってよく映える
投げた言葉と共に額縁に飾って
見せびらかしたらハイ終わり
曇り空はまあ映えない
誰にも見せれるモンでも無いけど
私にとっては丁度良い
これさ、なんか私に似てるから
君には見せてもいいかもな
「−物憂げな空−」
日曜日の午後、公園
うだるような夏の日
歩き疲れてベンチに座り込む私
目の前の広場で戯れる子どもたち
私はこの小さな命達に
どんな未来を遺せるだろう
「−小さな命−」
うっかり壊さないように
うっかり崩さないように
私は君に優しくしたい
私は君に優しくされたい
私の内から湧き上がる
粘っこいこの感情が
君に見せてもいい類の
綺麗なものと思えなくて
他の皆にはどうってことない
何かをしたいと思う事が
私にとってはたまらなく
恥ずかしい事と思うのです
君に優しくする事と
君に優しくしない事
どちらがほんとの優しさか
確かめるのが怖いのです
「−Love you−」
君の太陽のような笑顔
君の太陽のような振る舞い
君の太陽のような言葉
君が放つその輝きが覆い隠している
禍々しい黒い点を知らずして
愚かにも傲慢な私は
君の総てを知っているつもりになっていたんだ
「−太陽のような−」
生まれたときに
世界から予め決められた長さの道を与えられるのだと
誰かがそう言った
平坦に伸びた一本道ではない
始まりと終わりが重なった
紙の輪っかのような道です
始まりには線が引いてあって
そこをスタートラインにしてひたすら歩いていく
その長さは人によって違います。
ものすごく長くて途中でグニャグニャ波打った人
テレビのCMみたいにすぐに終わっちゃう人
途中でハサミを入れられて道から落ちてしまう人もいるそうです
歩くのも走るのも自由です
立ち止まるのだけルール違反です
あと、後ろに戻るのもダメです
最初は楽しいです
みんな、歩幅はそんなに変わらないから
でも、始まりから距離が離れるほど不安になります
理由は分からないけど、どうにも心細いのです
でも、それは途中までです
ゴールが見えると何故か安心してしまいます
もう、何処に向かうか分からない道を
独りで歩かなくてもよいのです
***
「−0からの−」