秘密の場所は、学校のトイレ
ラララのピピピ、道重さゆみちゃん。
私の世代のアイドルじゃないけど、私は道重さゆみちゃんに出会ってしまった。
私は、自分のことをかわいいってみんなの前では言うけど本当の胸の内、かわいくいれるために必死だ。
いつもいつも、完璧でいたいしかわいくありたい。
ここまでくると祈り。
そんな私の液晶越しに道重さゆみちゃんはあらわれた。
私の思うコテコテのかわいいを詰め込んだ道重さゆみちゃん。不自然なくらいのつり眉・動かない前髪・計算されたような位置にあるほくろ。全部が完璧で全部が努力だと一目で分かる。すぐに大好きになった。
そんな、道重さゆみちゃんは芸能界を引退してしまうけど、きっとずっと私の心の中ではラララのピピピ。
なんでこんなかわいいか 罪な私と流れ続ける。
推し活って私わかんないなと思う。あと推しって言葉。
お友達と一緒に推し活をしてきた。
私にも好きなキャラがいて好きな歌手がいて、好きなアイドルがいる。
でも、推し活したときにこの好きな〇〇、推しって言葉じゃ当てはまらないなと思ってしまう。
アフヌンは好きでよくするけどそこにアクスタは立てないし、カバンに推しのぬいぐるみもキーホルダーもつけない。なんならカバンの中に入っているのは、お直し用のコスメと財布・ハンカチ・スマホだ。1つも推しの〇〇なんてない。
でも好きなのは本当で応援してるのも本当だ。だからこそこの気持ちを言葉で表現できるようになりたいと思った。もっと言葉を知りたいと思った。
ひらりとスカートが揺れるほども軽くない冬の制服。
それを着て卒業式に出た。
クラスの友達はいつも通り隣に立ってくれなくて1人別のとこにたってる全体写真。でも、悲しくなんかならなかった。クラスの女の子に隣おいでって言ってもらえたから。いつもいつも、友達はいるのに1人で孤立を感じながらクラスにいた。
でもあるとき気づいた。
私は学校レベルの支えに助けられてると。
クラスの友達に好かれなくても、他の子に助けてもらえるそれが温かい世界だと。
制服の重みが私の青春。
青い春なんて書くけど私の青春は、重くて重くて限りなく黒に近くて紺色。だけど、何か白い光が少しでもあったから黒くならなかった。
その光に私もいつかなりたい。
明日は卒業式。
私が、卒業とかきっと2年前なら信じられなかっただろうな
1個のことをやり遂げた気持ちが強くあるけど、またはじまっていくのかと思うと疲労感もある
明日私が何を思うのか楽しみだ。