桃色のうさぎ

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ひらりとスカートが揺れるほども軽くない冬の制服。
それを着て卒業式に出た。
クラスの友達はいつも通り隣に立ってくれなくて1人別のとこにたってる全体写真。でも、悲しくなんかならなかった。クラスの女の子に隣おいでって言ってもらえたから。いつもいつも、友達はいるのに1人で孤立を感じながらクラスにいた。
でもあるとき気づいた。
私は学校レベルの支えに助けられてると。
クラスの友達に好かれなくても、他の子に助けてもらえるそれが温かい世界だと。
制服の重みが私の青春。
青い春なんて書くけど私の青春は、重くて重くて限りなく黒に近くて紺色。だけど、何か白い光が少しでもあったから黒くならなかった。
その光に私もいつかなりたい。

3/4/2025, 8:24:05 AM