金雀花

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9/13/2024, 9:45:00 AM

『本気の恋』

本気じゃない恋はなかった、
と思うし
誰かを本気で好きになったことはないな、
とも思う。

人を好きになるのはこれが最後だろうと
思ったことはあるけれど
会わなくなったらツキモノが落ちたように
すっかり忘れてしまった


誰かを無心に、無欲で好きになれる
無垢さはとうにどこかに消えて

そういう意味では
初恋のサトシくんが
いちばん、本気の恋だったのかも。

9/12/2024, 7:48:02 AM

『カレンダー』

その仕事の状況により
壁掛けだったり卓上だったり
そのどちらも
書き込みのひとつひとつが
頑張ってたねわたし、と愛おしくて
捨てられない

9/10/2024, 9:07:37 AM

『世界に一つだけ』

ときどき、自分の身体が不思議に感じる
この、右足の爪も
普段見えない背中も
浮き出る血管も

“わたし”を選んで、そこに存在している

“わたし”を組成してくれていることへのありがたさ。

例えば
歩き過ぎてだるい脚や
ストレスで痛くなる胃や

“わたし”のために頑張ってくれているんだなと
“わたし”なんかで申し訳ないと


ずいぶん、時間が掛かったけれど
わたしを愛せるのはわたしだけ
わたしがわたしを大切にしないと
ということにようやく気づいてきました。

9/9/2024, 9:59:09 AM

『胸の鼓動』

片付けをしていたら
昔の診断書が出てきた

いまも変わらずある

好きな人が近くにいる高鳴りとか
みんなの前で喋らないといけない緊張とか
そういうものは全く違う

ドクドクッと
数回乱れ
何もなかったように治まる

ときには繰り返されるそれに
もう慣れたつもりではいるけれど
自律できないことがもどかしくて

それでも
そんな不器用な身体が愛おしい

9/8/2024, 9:05:47 AM

『踊るように』

小説の一文が
その後の生きる道筋になることがある

ずっと昔に読んだ
『誰よりもうまく踊る』
というフレーズが
急に浮かぶときは
わたしはうまく踊れているか?
自分を見直すときだと
なにかに伝えられているように感じる

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