5/31/2025, 5:15:12 AM
小説を買うか迷うときに、
最後の方のページを先に
パラパラめくってしまうことがある。
バットエンドなのかハッピーエンドなのか
その時にはよくわからないのに
小説を読み進めると
一つずつ腑に落ちていく感覚があって、
最後には自分のなかできちんと収まる感覚がある。
やっぱり途中経過こそが醍醐味なんだなと実感する。
本を閉じて、顔を上げる。
車窓から見えた雲は、一筋の光をまとっていて
これから街が明るくなる予感がした。
5/29/2025, 1:25:48 PM
あちらからこちらへ
そちらからどちらへ
変わっていくことは
悪いことではないはずなのに、
さっきより風が少し冷たい。
5/28/2025, 1:19:13 PM
きみが砂時計を逆さまにしたとき、
カップに入った
たっぷりのコーヒーに、角砂糖を入れたときの
溢れた飛沫を思い出した。
綺麗にとんがった鉛筆で
ノートに文字を書いたときに、ポキっと
先が折れたのを思い出した。
完璧は長くは続かず
けれども、完璧でなくなると、
なぜかホッとして、すこし心にゆとりができる
5/27/2025, 1:40:32 PM
私みたいな不器用で
空間把握能力の乏しい人には、
クレーンゲームが大敵である。
一年半に1回くらい、
おっ、やってみるか、という気持ちになり、
失敗すること3〜4回
台を変えてもうまくいかずに
忌々しさだけが募っていくのだ。
あともう一回で取れそうなのに⋯という
気持ちになるものの
悲しく諦めて、すごすごと帰っていく
それでも、なぜか一年半後になると
すべてを忘れて新しい気持ちになっている。
自分を信じる気持ちがあまりに強いので
また同じ目に遭うのを忘れているのだ⋯
5/26/2025, 11:48:50 AM
君の名前を呼ぶとして
宙に浮いた言葉たちが風に舞い上がって
2人だけの世界を作っていく
軽やかな世界だけど、
たしかな重量があると信じている。
この空気感を集めて、
袋に入れたら、毒入り綿あめができそう。