7/15/2025, 10:59:38 AM
帰り道、湿度の高い駅までの道のり。
ふと、懐かしい匂いがした。
たぶん、2〜3年前によく使っていた
柔軟剤の匂い。
前を歩く誰かの服から、
ゆるやかに広がって鼻腔に届いた。
にぎやかだった記憶の中の夜
いまは距離があいた人が隣りにいたことを思い出す。
鼻が詰まるような、胸がいっぱいになるような
居心地がいいような
いますぐ逃げ出したくなるような夜
もう会うことはないのね、さようなら、と
ありがとう、これからよろしくね、の夜
もう二度と味わえないような、
これから幾度となくくるような、
もっとワクワクするような、
本当につまらない大したことのないような、
そんな夜が明日も来る。
7/14/2025, 9:55:16 PM
夏になると冬の寒さを思い出せなくなり、
冬になると夏の暑さを思い出せなくなる。
季節はまわりまわるのに、
そうこうしているうちに
だんだん知らない季節が増えていく。
7/13/2025, 9:52:15 PM
職場で、今まで全然意識していなかったのに
急に気になりだした人がいて、
金曜日の夜からはじまり
土曜日になっても思い浮かんで
日曜日には、思い出すと幸せな気分になった。
月曜日なのに、少し気持ちが軽い。
これはもしかして恋なのか。
心を覆っているすべての衣をはがして
本心と向き合いたい。
7/13/2025, 2:19:07 AM
音、というのは不思議なもので
心のなかに入ってきて、
自分を内側からかき乱したり
整えたりする作用がある。
病院で処方される薬のように、
自分の気分に合わせた音を
ポリ袋に入れておいて
調子が悪い時に一粒飲んでおきたい。
7/12/2025, 2:09:57 AM
喫茶店で、コーヒーフロートを注文
アイスをストローでつっつく
ゴロン、としたアイスがまるで
アザラシのようで
崩すのがはばかられる。
あくびをするアザラシ
スーッと泳ぐアザラシ
ゴニョゴニョ移動するアザラシ
いろんなアザラシを思い浮かべてみた
アイスはコーヒーに2割くらい溶け出していて
アザラシは自由自在に動き回っていた。