若葉時代

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11/20/2025, 2:38:36 AM

【吹き抜ける風】

やった!休み時間だ!

わたしは真っ先に教室を飛び出し
お気に入りの上階の裏階段・踊り場を目指す

そこには、ほとんど誰も来ない

2時間目と3時間目の間の休み時間は少し長いから
自分を取り戻すために、そこを目指す

澄み切った空気が吹き抜けるこの場所は
わたしのオアシス

風は遠くからいろいろな香りを運んでくる

大きく深呼吸をして、ゆっくりと息を吐いた

頭を空っぽにすべく目を閉じ
ただ呼吸だけを続ける

「キン〜コン〜カン〜コン〜」

予鈴が鳴った

大きくため息をついて、来た道を戻る

(ピュ〜)

教室へ戻ろうとするわたしの背中を押したのは
吹き抜ける風だった

11/19/2025, 2:03:24 AM

【記憶のランタン】

最近、なんだか調子が悪い

電源は入るが、ちゃんと動かないのだ

ねぇ、しっかり動いてよ

あの時の記憶よ

ほら、アレよ

◯◯といっしょに行ったあの場所

美味しい料理を食べたじゃない

でも、なんて料理だっけ?

あれ?

◯◯じゃなくて△△だったっけ?

えぇ〜、もう何も思い出せないよ

私の記憶のランタンは

完全に故障したみたいだ

11/17/2025, 9:15:54 AM

【君を照らす月】

わたしは月が好き

三日月よりも満月が好き

なぜ?

だって、満月の方が

照らす光がたくさんあるから

でも一番好きなのは

君を照らす月が一番好き

なぜ?

だって、君のすべてを

見ることができるから

11/16/2025, 9:14:19 AM

【木漏れ日の跡】

あれはいつのことだったろう

もう随分遠い昔

わたしがあなたを知った最初の春

みんなの中の一人だったわたしが

木々の前に一列に並んだあなたを見つめてた

太陽の陽射しが眩しくて

ちゃんと見ることが出来なくて

わたしはそっと木陰に移動した

木陰にキラキラ光る木漏れ日を浴びながら

遠くのあなたを見て

その姿を目に焼き付けるかのように

なんども瞬きした

そして今

目を閉じれば、いつでもあの日の

木漏れ日の跡を感じることができる

キラキラ光るあの日のあなたを



11/15/2025, 7:11:28 AM

【ささやかな約束】

誰のためでもない
自分のための
ささやかな約束

「あの時のことは、誰にも告げずにこの世を去る」

ただ、それだけ

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