ネタが思いつき次第書きます。
最近色々と立て込んでいるので、
一気に二、三作書きます。
【子供のままで】
ひら、ひらり。
白い蝶が幼子の前を踊るように横切った。
「あっ、もんしろちょうだ!」
その幼子は近くにいた母親らしき人に笑顔で話しかけている。
あの時の私は、モンシロチョウで一喜一憂していたな。
そう思いながら、コーヒーを口につける。
ふとした時に、子供の時の気持ちに戻りたくなる時がある。
あの時は何にでも好奇心を持てたなぁ…
今じゃ、あまり何かに好奇心を持つということは無くなったし、
友達からのおすすめも見なくなった。
モンシロチョウのように軽い気持ちで過ごせたらいいな、
そう思いながら、カフェを後にした。
【モンシロチョウのような軽い気持ちで】
某有名な曲の歌詞のようだが、大人になるまで、僕には神様が見えていた。
そして、よく遊んでくれた。
どこかから積み木やぬいぐるみを持ってきてくれた。
小学校や中学校のしゅくだいも手伝ってくれた。地理が得意だったみたい。
高校に上がると、何故か分からないけれど学校についてくるようになった。
今思い出すと、最後ぐらいずっと僕と居たかったのかな。
…思い出は思い出せるけど。あの人の顔はどんな顔だったかな。
また、子供に戻れるなら、あの神様に会えるかな。
そうしたら、また遊んでくれるかな!
きみはみてないだけ、ずっとそばにいるよ
【忘れられない、あの神様のこと】
『拝啓、1年後の僕へ』
こんにちは、お元気ですか。
今は元気でやっています。
今日、僕は余命宣告を受けました。あと一年の命だそうです。
全然健康体なんですけどね!
でも体の見えないところに悪い腫瘍があるらしいです。
ということで、多分最後の日の僕に手紙を宛てようと思います。
一つだけ、お願いします。
もし、あなたが今日死ぬなら、笑ってください。
十分周りの人に迷惑をかけてきたので。
最後くらい泣かずに笑ってください。
それが、一番最後の恩返しになると思います。
では、さようなら。おやすみなさい、良い夢を。
「…ありがとう。いちねんまえのぼく…」
【一年後の僕への手紙】
※この作品はにじさんじの二次創作・同性愛の表現を含み、卒業したライバーが出てきます。
それでも宜しければこのままお進みください。
初恋の日は今でもよく覚えている。
あの日は、初めてハヤトさんに会った日だった。
初めて会った時はまだお互い小さくて、正常な判断がしづらかった程だった。
だけど、俺ははっきりこの人が好きだと理解していた。
周りがどう思うが関係ないが、相手に嫌われるのは嫌だからずっとこの恋心を隠してきた。
また施設に顔を見せに来た時も、同じにじさんじのライバーになった時も、ずっと。
あれから10数年、俺は今でも本心を隠している。
ういはたちや不破くんたちにも話したり、相談したこともない。
ハヤトさんは立派な大人になって、ハヤトさんのお父さんの会社を継いで代表取締役となった。
物腰も柔らかく、万人受けするようなカッコいい大人だ。
だから、告白しても多分受け入れてくれる。
まあ、それは嫌だけど。
どうせならあの日、さっさとこの恋を終わらせたらよかったな。
…なんてね。
【初恋の日なんて、無ければ良かったのに】