どうしてあなたは、スマートに物事をこなせる人を、泥臭い人より良くないと言うの?
テーマ『どうして』
その気持ちはとても大事なんだけど、その気持ちばかりに気を取られてしまったら、叶いっこない。
知識や技術や経験が必要だとか。
支持者や評価が必要だとか。
長所や短所を見つめないといけないとか。
そもそも個性とも向き合わないといけない。
現実と言う高く分厚い壁を乗り越えようと、現実を見なければならない。
でもその気持ちがあるから、その気持ちが叶った現実へと導いてくれる気がするんだ。
現実を見る力とその気持ちのバランスが、ちょっと難しく思えるね。
テーマ『夢を見てたい』
「そう思いたい気持ちは分かるが、それは不可能だ」
と言うか、常に変化していきたい、変化を受け入れられるようになりたい、と言う願望がある。
永遠に生命を維持し続けるのも無理だし。
過去から学ばず、成長しないのも嫌だし。
今より素敵な人間になりたいし。
より、エネルギッシュになりたいし。
心が今より強い人間になりたいし。
人間関係も、より良くしたいし。
愛だって、より深く愛せる人間になりたいし。
世界だってもっと平和に近づいてほしいし。
常に変化していきたいから、そんな考えなんてないんだ。
より良くなるようにしよう、って思わなかったら、それを恐れる気持ちは分かるけど、前に進めないんだって、本当に思うんだ。
テーマ『ずっとこのまま』
普通に考えたら、それは11月の立冬の頃を指す言葉。
しかし、家の中で犬を飼っているご家庭では、六月頃には既に、立冬が来ているようだ。
「おい、寒いだろ! 冷房の温度を上げろよ!」
「我慢して! この子がばてたら、どうするの!」
犬は暑さにも、梅雨のじめじめした空気にも弱い。
だから、犬を飼っているご家庭から、こんな怒号が飛び交うことなんて、ザラにあるようだ。
それはある種の風物詩だ。
でも、飼い主達は、一生、いいや、永遠にでもこんな怒号を飛ばし続けていたいのだろうと思う。
その怒号が無くなった年は、怒号の原因がその家から去ってしまった時なのだから。
テーマ『寒さが身に染みて』
「脂の乗ってきた30過ぎの方がふさわしいんじゃないか?30でやっとだと思うんだよ」
そう言ったその女性は、体調を崩して脂汗をかきながら、華やかな色のスーツと、ピンク色のヒラヒラしたブラウスでコーディネートした姿で、遅刻するギリギリ前にやってきた。
その女性は新聞を読んでも、選挙の立候補者がどんな人か掴めないところに、イライラとしていたので、いくら「清き一票を」と言われても、どうしたらいいんだろう?と思っていた。
その女性は、職場の自分より年上の女性達から、性格が良くて働き者で美人、と言う理由で、嫉妬心からいじめを受けていて、精神的に参っていた。その影響で精神的なものからくる体調不良だったのだ。
その女性は平気で今日の会場での、立派な人の話を聞かずに、友人に話しかけて、責任がどうののところをすっかり聴き飛ばしていた。
だが、その女性には18歳以上だから許される、自分で責任を取りながら、遊ばないといけない嗜好があった。
ただその女性は経験値がなく、その嗜好によってもたらさられる悪影響を真正面から受けていた。
そんな女性がアラサーと呼ばれる前になるタイミングのまさに今年。
18歳にまで引き下げられた。
去年まで20歳でそう呼ばれていたものが、海外の様々な国のように、ティーンエイジャーにまで引き下がったのだ。
20歳でも早かったと思ってる様々なものが、女性の思惑とは逆走した。
それは、大人、と呼ばれ、扱われることだった。
テーマ『20歳』