依鈴の言葉

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12/5/2024, 11:29:44 AM

眠れないほど

頭の中で色々な考えが
浮かんでは消える
思考がぐるぐる回って
気持ちも落ち着かなくて

目を閉じても
静かにしていても
何も変わらなくて

眠らなくてはと
焦れば焦るほど
眠気は遠ざかっていく

ああ
気がついたら
朝になっていた

12/5/2024, 9:59:20 AM

夢と現実

蝶になる夢を見るうちに
どちらが夢か現実か
分からなくなった人が居るという

私達が生きる世界は
大いなる神が見続ける夢なのだと
そう定義づけた神話もある

夢を見るのは何故でしょう
記憶の整理という人もいれば
人の願望という人もいる

何が夢か現実か
境目は存外
曖昧かもしれない

それならば何処で生きるか
何をするか
「現実」は何かは
自分で決める

12/4/2024, 9:19:07 AM

さよならよりも、またねがいい

貴方は逝ってしまう
とても長く生きたから
こんにちはと、さようなら
生きとし生けるものの運命だ
分かっていても
やはり寂しくて

笑わなければ
例え寂しくても
哀しくても
貴方に見せる最後の顔は
笑顔でなければ

そんな私の想いなど
貴方は見透かしていたのだろう
「またね」
それが貴方の最期の言葉

ありがとう
最期まで私のことを愛してくれて
ごめんね
最期まで気を使わせてしまって

だけど私からも言わせて欲しい
「またね」

精一杯生き抜いて
いつか貴方のところに行く日まで

12/3/2024, 7:43:16 AM

光と闇の狭間の世界

早起きが好きだ
正確に言うと
早起きして朝日を見るのが好きだ
まだぼんやり薄暗い中で
光り輝くオレンジの太陽と
オレンジに染まる周囲の雲
その景色がとても綺麗だから

夕日も好きだ
朝日と同じく輝く太陽と
同じ色に染まる空が
沈む太陽と共に
降りていく夜の帳が

光と闇の狭間の
その瞬間の景色が好きだ

12/2/2024, 3:43:28 AM

君との距離


「お父さんもお母さんも私が嫌いなんだよ」
そう言って君は隣を歩く

「そんなことないよ」
そんな無責任なことは言えない
全ての親が
無条件に我が子を愛せるわけじゃないことは
子どもの僕でも知っている

だけど僕は幸福なことに
無条件に愛してくれる親の元に生まれた
だからきっと
君の辛さは理解しきれない

結局僕は
「そうなんだ」
その一言しか言えなかった

「僕で良かったら話はいくらでも聞くよ」
なんて
そんな在り来りなことしか言えなかった

「ありがとう」
そう笑う君の顔は凄く大人びていて
隣にいる君が酷く遠く感じた

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