それでいい
昔から「ズレている」らしい
それは視点だったり
感覚だったり
考え方だったり
色々で
それを世間では
「バカ」と言うらしい
自分では
一生懸命考えて
行動してるんだけど
いつもこう言われてしまう
「ちゃんと考えなさい」
「周りをよく見て合わせなさい」
言われた通りに
やってみようとするけれど
やっぱり
うまくいかなくて
また呆れた目で見られてしまう
いつしか
俯く癖がついてしまった私に
君は笑って言ってくれたね
「貴方はそれでいいんだよ」
ありがとう
貴方のその言葉で
私はまた
前を向ける
幸せに
「たくさんの人に愛されて
この子は幸せだね」
周りの人はそう言う
だけど
本当にそうだろうか?
私も妹も両親も
間違いなく彼を愛してる
それは断言できる
でも愛情(それ)が
あの子に伝わってるだろうか?
自分でさえ持てあますことのある私は
あの子に何かしてあげられてるだろうか
幸せになってもらいたい
そのために
君に出来ることを考えている
涙の跡
「泣いてたの?」
帰ろうとしてた君に聞く
「バレちゃった」
と君は笑う
「こっそり泣いて帰ろうと思ってたのに」
そう言う君に私は言う
「別にいいじゃない」
「悲しい時は泣けばいい」
「そう思う?」
「思うよ」
「…変わってるねぇ」
皆はすぐ泣くなと怒るのに
そう寂しそうに笑う君に言う
「私の前では好きなだけ泣いていいよ」
「ありがとう」
私の言葉にそう返して
君はまた、泣き出した
半袖の君
君はいつも半袖を着てる
暑い日でも寒い日でも
冬でも半袖を着る君に
「寒くないの?」
と聞いてみる
「寒いよ」
と君は言う
「でも、長袖は肌がチクチクするから嫌なんだ」
「そうなんだ」
と私は言って
「痛いのは嫌だね」
と続ける
私には心地よい布の感触を
そんな風に感じる人もいるんだ
「足は平気なの?」
履いてるスボンを見ながら聞いてみる
「うん、足は大丈夫」
場所によっても違うのか
君が感じてることを
君の世界を
もっと知りたいな
そんなことを思った帰り道