にわかなオタク MZRYA

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6/30/2024, 11:04:41 AM

赤い糸


人生、何が起こるかわからない。
初恋は幼稚園の先生だ(しかも同性)。
2回目の恋は小学校のクラスメイトの子。
引っ越してからもう会えないけど。
好きだと思った事は数知れず。
運命なんて甘ったれたモノ在るはず無いと思った。

それが昨日の飲み会で語った私の持論。

目が覚めた私は
二日酔いの頭痛をものともせずに
洗面台にて鏡を見た。

短い赤い糸が左手の小指から垂れていた。
血のようだと思ってしまった。
くるりと一周、軽く結ばれている。

柔らかそうな見た目とは裏腹に
固結びされたそれはほつれない。

どう見ても切られている赤い糸は
最近振られた私を嘲笑っているように見えた。

6/22/2024, 10:09:08 AM

日常


楽しいこと
嬉しいこと
あるにはあるけど
つまらない日常

人並みの幸福は持っている
つもりで生きている

楽しい嬉しい
それ以上に苦しみが
私を圧し潰そうとしてくる

後ろの席の耳障りな笑い声

3匹の子豚ちゃんに負けないように
今日も下を見ながら生きていく。

早く狼に食べられてしまえよ

6/14/2024, 1:34:27 PM

あいまいな空


──…さっきまで暗かったのに、もう水色だ。

──わかるよ、この時間はいつも"あいまい"だよね。

──…そうだね、いつも曖昧だ。

──これからどこに行くんだい?
   僕はここに居なきゃいけないけど。

──…どこか遠くへ。君が見えない場所まで。

6/11/2024, 11:32:02 AM




音符が飛び出すような軽やかな足取りで。
腕にはたくさんのショッピングバッグ。
新しいサングラスをかけて商店街を抜ける。
ブーツのかかとはげんきに音を鳴らす。
ここは、夢の街。
ここは、夢の国。
ここは、夢の星。
ここは、世界中の楽しいが漂う場所。
大きな車に荷物を詰め込んで、
「さあ、もう一回だ!商店街へ突入だ!!
せっかくなんだ、"夢"を楽しもうじゃないか!」
足を踏み出すと、愉しげな街の声が聞こえる。

6/9/2024, 10:29:21 AM

朝日の温もり


船の上で目を覚ます。
カーテンで閉められたこの部屋は薄暗い。
揺れる船体にカタカタと動くレコード達。
カーテンをジャっと開けて甲板へ出ていく。
ぶわりと潮風が体を冷やす。
朝日が体を温める。
今日も海賊のラジオが始まる。
サングラスは朝日の温もりを反射する。

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