のーねーむ。

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10/4/2024, 11:13:36 AM

跪いて、手を差し出す
彼女は微笑み、手を取った
辺りは拍手でいっぱいになり、音楽が流れ出す

夢のような時間ー

…なんて、彼女は思っているでしょうよ
そうでしょうよ

知ってるわ、私は
あなたたちのその、『夢のような時間』の下にある
数々の通行人たちの心のことを
あなたたちに幸せになって欲しいから殺した、通行人たちの叫び声を、恋心を


知って欲しいなんて、思わない
同情なんて、して欲しくない

ただ、笑っていなさい
私たちの犠牲の上で、幸せに
そうなって欲しかったから身を引いたの

踊りなさい、歌いなさい


ほぅら、夢のようでしょう?

10/3/2024, 10:46:56 AM

知ってるよ
君の好きは誰にも奪えないって
知っているから、悲しいんだよ

私は、君のことが好き
けれど、君はあの子のことが好き

あなたと彼女は結婚できない
何故なら次元が違うから
何故なら彼女は現実にはいないから

それでも、好き、なんだよね
愛して、いるんだよね

そんなあなたを、想ってた


もしも、生まれ変わったのなら
君がずっと愛してる女の子になって出会いたい
優しいあなたと、巡り合いたい

10/2/2024, 10:52:19 AM

カミサマ、に祈って叶えられるほど
私は出来た人間ではない
どちらかといえば、弱い方だ
そんな人間に、奇跡なんて起きるはずもない

彼女が私のことを好きになってくれる、なんて奇跡が

その子はこんな私でも気にかけてくれる
優しい、優しい子だ

だから、もし、この想いを言葉になんてしたら
きっと重しになってしまう


あぁカミサマ
あの子に、あの、優しい子に
奇跡を起こして下さい

私には奇跡なんていらないから

あの子が好いた人が、また、あの子を好きになる
なんて奇跡を
そんな奇跡を、起こして下さい


そうしてそれが起こった日、
私は隣で笑うのだ

「よかったね」

って

10/1/2024, 10:38:00 AM

時刻は6時
この世には存在しない筈のものと人が入り交じる時間帯

夕陽が眩しい
海の向こうへ落ちていく太陽の光が
今日はやけに眩しく感じた
目を細めながら歩いていると、
ふいに、誰かとぶつかった

「すいませんっ」

切羽詰まったように謝るその人の声を、
何処かで聞いたことがある気がする

知り合いなのか

確認しようとも、西日が強く顔が見えない
そんなことを考えているうちに
俺の無事を確認したその人は
「じゃあ」
と言って立ち去ろうとしていた

「まって、待ってください!」

大事な人だった気がした
好きだった気がした
ずっと一緒にいたい。そう思ったことがあった気がした

「あなたはー」

夕方6時
この世にはいない筈のものと人が入り交ざる時間帯
その時間のことを、
『誰そ彼』
と人は呼ぶ

9/30/2024, 10:30:59 AM

いつまであなたを好きでいればいい?

報われないと、知りながら
優しく綺麗な笑みを浮かべて
どんなときもずっと一緒にいて
君を支えてきた

好きだから
あなたのことが、世界で一番、大好きだったから

こんなにこんなに好きなのに
想っているのに
君はやっぱり、あのコが良いんだね

あぁ、なんだろう
頬が濡れている感覚がする
雨は降っていないはずなのにな


きっと、明日も君は彼女のところへ行くのだろう
そしてひとりになった私は、泣いてしまうのだ

あなたのことを、想いながら
あなたを好きだと、呟きながら

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