少女漫画みたいな恋がしたい
ずっとずっと、そう思ってた
ある日運命の王子様が現れて、
このつまらない日常を変えてくれて、
最後には2人で幸せになる
そんな恋を夢に見てた
まぁ、叶わなかったのだけれども
王子様と幸せになったのは、
私の友人
彼女は優しくて女子力も高くて努力家で、
おまけに顔も可愛い、というまさに完璧ヒロインだった
…そんなの、勝てるわけないじゃん
所詮私はモブだった
そういうことよ
けれど、けれどね
少女漫画にだってスピンオフは存在するのよ
だから、
「幸せな恋をしてやるわ」
もう一つの物語の中で
私がいる空間は
少しだけの光と影が入り混じった空間だ
暗いとも明るいとも、何方とも言えないその空間は
呆れるほど、暖かかった
そうして私は
その空気がとてもとても疎ましかったのだ
だから、羨んだ
完全なる闇に居るあのコを
光の中で暮らすあのコを
羨んだってどうしようもないって
私は恵まれている立場だって
わかっているのに
暗闇の中で光に手を伸ばすあのコ
それを遠くから羨んだように見つめる私
なんて、なんて悍ましいのでしょう
愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい愛されたい
誰かに愛されたい必要とされたい1番になりたいだけど無理愛されたい辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い
誰かの1番好きになりたい
私の為に全て捧げる、なんてなくていいから愛されたい
ぎゅってしてだきしめて温もりを下さい
1番愛してください
母と父は違うんです彼らはお互いが好きだから世界で1番好きだから私は1番には成れないんです
愛されたい愛して
私は、ちゃんとした大人になれるのでしょうか?
分からない
勉強をしていたら、時々頭の中に、浮かぶんです
私は、ちゃんとした大人になれるのか?
と。
もちろんこのまま真面目に勉強して、進学して、
しっかりと就職すれば大人にはなれるでしょう
理想的な大人には
私はあくまで、きちんとした大人になりたいのです
人の気持ちを考えることが出来るような
子どもが憧れてくれるような
そんな大人に
けれど、夢は見れど
無理だろうね、
なんて言う心があります
私は嘘に塗り固められているもの
もう、大人みたいな友達がいます
何時までもにこにこ笑顔で
美しい、友達です
その笑顔をみるたび、思うのです
おいていかないで
って
私を置いて、大人にならないで
って
まったく、馬鹿みたい
あーあ、空が、蒼いですねぇ
私とは大違い
暗い、暗ぁい私とは
最後貴方と会ったのは、
秋中頃の夕方でした
その頃は日が落ちるのがもう早くて
真っ暗だったのを覚えています
その暗闇の中を、ふたりで一緒に自電車を漕いで走った
取り留めのない話をしながら
なかなかに愉快、いいえ、楽しい思い出でしたよ
もうどうにもなりませんが
会いたいですねぇ
会えませんねぇ
私と貴方じゃ住む場所が違うんです
貴方にはこの空みたいな、蒼い空が似合うんです
だから、
「私の想いなんて、必要ないんです」
暗い私の想いなんか、明るい貴方には要らないの
あのとき、何も見えない筈だったのに
貴方だけは光輝いていて見えました