窓越しに見えたのは友人の楽しそうな顔。
時々笑っているように見えるが内心は笑ってない。
私の友人は笑って何もかも隠す。
まぁ、たったの二年だが一緒に居て友人の感情は黙っていてもわかるようになった。
周りの人は気づかない。
平気でヘラヘラして友人を無意識に傷つけている事に。
でも、友人は僕の前だと偽りがない。
何故かと聞いたら本当の友達と言えるからだった。
だが、僕も同じだ。
友人以外の前では自分を偽る。
窓越しから見ていてもつまらない。
友人の所へ行こう。
窓越しで見ているよりも直接会いに行く方が最適だ。
# 50
「ねぇ、面白い話してあげる」
「なに?」
「君は赤い糸って信じる?」
私がそう言うと意味がわからないという顔をした。
「結ばれてるとかそういうのか?」
「そう!あのね、思いを伝えて断られた人にだけ見えるんだって!」
「それが?」
「現に私は君に一応告って断られた」
彼は頷いた。
「その日から自分が本当は誰と結ばれるのか見えたんだぁ!」
「でっ?誰だったんだ?」
「え〜、言わな〜い!」
「はぁ!?ここまで来たら気になるだろ!」
言うわけ無いよ。だって、私は君に告白して見えた糸が繋がっていたのは君だったんだから。
なんで、君は私の事を振ったの?
それだけがわからないや。
そんな事を思いながら彼への思いをまだ諦めていない僕は彼の隣を歩いた。
# 49
学校の帰りに寄り道で友人と浜辺を歩いていると、空に入道雲があった。
友人も其れに気づいたようで入道雲を見ながら言った。
「雨、降るのかなぁ」
「さぁな....」
「私は降らないでほしいな」
「俺も、降ってほしくないな。お前が家に来るから」
「ひっどぉい!」
「冗談だよ」
青い青空に合う入道雲が雨を降らせるなんて似合わないなぁ。
「入道雲には似合わないね」
............。
「どうしたの?」
「同じこと考えてたからびっくりしただけ」
「フフ!いつもなら入道雲見たら雨が降るから嫌だけど、今日は君がいるからなのかな?綺麗に見えるよ」
「...ふ〜ん、よかったな」
「あれ?照れてる?可愛いね〜」
「ムッ、俺は男!可愛くなんかねぇ!」
「う〜ん、じゃあ、君の目はとても綺麗だね」
「!.....うるせぇよ、ばぁか!」
そう言って、殴った。
「いったぁ!」
「...でも、ありがとな!」
「ツンデレな彼女を持つと大変だなぁ」
「黙れ」
彼とは、友人で有り、恋人だ。
みんなに内緒の、な。
この後、入道雲を見たことをお互い忘れてしまい、酷い雨にあったらしい。
# 48
変えたよ〜!
夏とは何か
一般論でいけば海、プール、祭り、かき氷、暑い、とかそんな感じだろう。
でも、僕からすればすべての季節が同じように感じる。確かに、寒い、暑いは違うかもしれない。
だけど、普通の日常を送ってる限り春夏秋冬って、関係
ないでしょ?逆にある?
まぁ、人それぞれなんだけどね。
結果、僕にとっては夏なんてどうでもいいって事。
う〜ん.....なんか上から目線になってる?ごめんね?
あっ!♡500いった〜!ありがとね!
# 47
ねぇ、今君死のうとしてるんでしょ?だったらさ...僕に着いてこないかい?君が欲しい物、したいこと、僕なら君に与えられる。それが嫌なら、ここではないどこかへ
僕と旅に出ないかい?決めるのは君だよ?
# 46