「声が枯れるまで」
この声が枯れるまで私は君への愛を叫ぶ。
いつだって無口な私は声をあまり出さない。
でも、君と出会ってから声をたくさん出すようになった。
声を出すことの大切さを君が教えてくれた。
でも、そんな君はもう居ない。
私のことを庇って亡くなった最愛の人。
今日はその人の命日。
私はお葬式の時誰よりも泣いた。
彼に家族はいなかったから。
もうこれ以上涙が出ないってくらい泣いた。
こんなにも悲しいなんて。
私はその時後悔した。
この声が枯れるくらいに君へ愛を伝えておけばと。
後悔してももう遅いけど「あなたを愛してるよ。」と私はお墓の前で呟いた。
「始まりはいつも」
恋の始まりはいつも突然だ。
僕は出会ってすぐ君に恋をした。
でも、見つめているだけで充分だった。
ある日の出来事で僕たちの距離は近くなった。
両片思いだったらなんて有り得るわけないと思いながら。
「ねぇ、私たちって友達?」と君が僕に聞いた。
「そうじゃないの?」と僕は聞いた。
「私はそうは思っていないよ。」という君。
「それって、どう意味?」と僕が聞くと
「内緒だよ。」と君は微笑みながら言った。
僕たちの恋は始まったばかりだ。
このまま終わらないように願った。
「すれ違い」
僕には大切な親友がいた。
5歳の頃からずっと一緒でいつだって一緒にいた。
そんな親友と最近喧嘩した。
部活や恋愛、様々な理由で僕たちはすれ違った。
心にぽっかり穴が空いたように感じた。
大切な人だって分かってたのに。
早く親友と仲直りがしたい。
すれ違いって怖いことだと思った。
大切な人なら言いたいことは言うべきだって今回の件で分かった。
一言「ごめん」たらな。
素直になりたい。
親友に勇気をだして「ごめん」って送った。
「俺もごめん。」というラインで安心できた。
皆さんは親友や大切な人とすれ違ったことはありますか?
そういう時はしっかりと謝りましょう。
大事な人を失わないように。
「秋晴れ」
最近涼しくなってきて秋を感じる。
秋は好きな季節だ。
寒くもなく、暑くもない。
もうすぐで冬がやってくる。
それまではこの秋を楽しみたい。
秋は僕の好きな季節だが、好きな人の好きな季節でもある。
僕のそばで笑う彼女は「今日は秋晴れだね」と言った。
「秋晴れかぁー。」と僕は言った。
君と過ごす秋。
これで4度目。
これからもずっと続けばいいのに。
もうすぐ冬が来る香りがした。
「忘れたくても忘れられない」
私には忘れたくても忘れられない人がいた。
その人は私の大切な人だった。
その人は私が高校3年生の時に天国に行ってしまった。
余命1年を真っ当に生きた人。
その人は大人しくて奥手な人だった。
でも、私に素直に気持ちを伝えてくれた人。
その人は最後に私にこう言った。
「僕のことは忘れて幸せになってください。」と。
私はその言葉が忘れられない。
たくさんの思い出も全部覚えてる。
彼には言えなかったけど、全部が宝物だから。
もう一度会えるなら言いたい。
忘れたくても忘れられない人。
一生忘れられないと思うけど、大好きでした。
もちろん今も。
またどこかで会えたらな。