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1/29/2022, 11:25:22 AM

〖I love...〗

分かラない。

僕ハ今まで何が好きダッたんだろう。

別にきオクが飛んだ訳では無い。
まさかイカれちまったわケでもないだろウ。

言葉とは裏ハラニ、
全く過去をサカノぼる気のない頭の中で思考する。

確か、服もさケも女も。
全てにオイて極度の偏食だッタ気はするが。

嫌いなものは思イツくのに、
スキナ物は浮かンデこない。

原因は分カッテいる。ちゃんと。
憶測デしか無かった考えは
とウトウ現実味を帯びてきた。
もう気ヅカないふりをして生キていくには遅い。
でも認めたくハなかった。

へんしョクだった僕が
一途に愛した君が。
愛し合ってイタと思っていた君が。
僕に別れをツゲたから。
僕をきライと言ったから。

好きなものがワカラなくなったんだろう。

自分の好きナモノに、
好キナことを否てイサレて。


「I love...」


言トバに出しテミテも
そのアトノ音がどうしテモ出てコない。

対象をつムグことの無かった口は、
愛の言葉がくウキに溶けるまで開いタまま。


「I love me」


偏ショク家ノ僕には、
こうかンガエることしか出来なカッた。

1/28/2022, 11:51:44 AM

君との待ち合わせ。

柄にもなく、小綺麗に髪をセットして

君に褒めてもらえる未来を

思い浮かべて口角が上がる。

そんな自分に呆れながらも

誰もいない部屋に挨拶をして部屋を出る。

ドアの鍵を閉めて、車の鍵を開ける。

君を載せることになるであろう

助手席を少し手で叩いて払う。

そんな自分の行動にまで

嬉しさを感じながらエンジンをかけ

君と約束のコーヒーショップまで。


案の定、君はまだ居なくて

ドライブスルーでいつものコーヒーを買って飲む。

いつも同じ場所で待ち合わせして、

いつも同じ時間に着いて、

いつも同じコーヒーを飲んで、

いつも同じ時間まで君を待つ。

気付かぬうちにルーティーンと化した

自分の一連の行動を振り返る。

いつも君が飲むカフェオレを

助手席側のスタンドに入れる。


そうしたらほら。

いつものように君が来て。

窓を叩く。


「お待たせ」

そう口を動かす君に小さく微笑んでから

僕はゆっくりとドアの鍵を開けた。

1/28/2022, 9:39:05 AM

優しさ、に善悪はないが

それが必ずしも正しいものとは限らない。

その優しい行為の先に見えているのが

感謝する相手の笑顔なのか

相手の瞳に映る優しい自分なのか。