〖I love...〗
分かラない。
僕ハ今まで何が好きダッたんだろう。
別にきオクが飛んだ訳では無い。
まさかイカれちまったわケでもないだろウ。
言葉とは裏ハラニ、
全く過去をサカノぼる気のない頭の中で思考する。
確か、服もさケも女も。
全てにオイて極度の偏食だッタ気はするが。
嫌いなものは思イツくのに、
スキナ物は浮かンデこない。
原因は分カッテいる。ちゃんと。
憶測デしか無かった考えは
とウトウ現実味を帯びてきた。
もう気ヅカないふりをして生キていくには遅い。
でも認めたくハなかった。
へんしョクだった僕が
一途に愛した君が。
愛し合ってイタと思っていた君が。
僕に別れをツゲたから。
僕をきライと言ったから。
好きなものがワカラなくなったんだろう。
自分の好きナモノに、
好キナことを否てイサレて。
「I love...」
言トバに出しテミテも
そのアトノ音がどうしテモ出てコない。
対象をつムグことの無かった口は、
愛の言葉がくウキに溶けるまで開いタまま。
「I love me」
偏ショク家ノ僕には、
こうかンガエることしか出来なカッた。
1/29/2022, 11:25:22 AM