『手のひらの宇宙』
創作って自分の宇宙から
キラキラ輝く星を何個か持ってきたり、
突然眩しく輝いて落ちてきた星を
手に乗せてみてみて〜ってしてる
そんな感じな気がして、
このお話好きだな〜って
本当の星を見ているのに似ていて
とっても素敵だと思うの
『風のいたずら』
私の顔に葉っぱをぶつけてきたり
時間がない朝一生懸命真っ直ぐにした
前髪をオールバックにしてくれたり、
君っていたずらが大好きみたいだね。
前髪のことはそこそこ恨んでるけど、
徒競走の時に背中押してくれてありがとね。
邪魔してきたり応援してくれたり
人と人を繋いだり
繋がりを奪ってしまったり
君ってよく分からないね。
『透明な涙』
鬱になった時
感情がぐちゃぐちゃで
なんで自分が落ち込んでるのか分からなくて
どうすればこの気持ちが治るのかも分からなくて
突然涙が出てきて
なんで私泣いてるんだ?ってなったり。
とにかく沢山泣いたけど、
色々悩んで沢山泣いたところで
涙っていつも透明なんだよね。
当たり前だけど。
いくら泣いても涙の色は変わらないし、
悩みもいくら悩んだところで
たいして何も変わらないというか
解決しない気がして。
色々悩みすぎない方がいいのかも。
『まだ見ぬ景色』と同じ人物で逆視点です。
良ければそちらも読んでみてください( ᵕ ᵕ )
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『あなたのもとへ』
「あなたが待っていてくれるなら、私は必ずあなたのもとへ帰りましょう。」
「ふふ、それじゃあ私は何があっても待っててあげないとね。」
君とした約束だ。
身体が重たい。
寒い。
「…早く帰らないと」
彼女は無事だろうか。
早くあなたに会いたい。
頑張った僕をいつものように抱きしめて、
温めて欲しい。
あともう少しで会える。
血が足りないのか視界が霞む。
もうすぐそこだ。あと少し…
君は約束の場所にちゃんと居た。
良かった…怪我はなさそうだ。
彼女は倒れそうになった僕を受け止めたが、
支えきれなかったのかずるずると地面に座った。
そして膝枕のようにして僕を寝かせてくれた。
彼女は泣いていた。
自分で思っている以上に僕の体はボロボロで
冷たいのかもしれない。
僕のせいで泣かせてしまった。
「あぁ…泣かないで…僕、君の笑ってる顔が好きなんだ けどな..」
いつものように笑って欲しかった。
せっかく君にまた会えたから。
あぁ、身体が冷えていく。声が上手く出せない…
怖い。
死ぬことよりも、
あなたに会えなくなってしまうのが怖かった。
突然だった。
彼女は僕が持っていた剣を手に取り、
自ら自分の額を切り裂いた。
僕は彼女が何をしたいのか分からなかった。
ぼたぼたと血が流れていた。とても痛そうだ。
しかし彼女は自分の傷を気にすることなく
僕の額の傷に優しくキスをした。
少しくすぐったい。
僕が戸惑っているのが分かったのか、
彼女はふっと微笑んだ。
「これでお揃い。」
「私ね、聞いたことがあるの。負った深い傷は来世痣になって現れるって。きっとこの傷が、次の私たちを導いてくれる。」
「でも…あなたの傷はここだけではないけれど...」
彼女の大胆さに驚いて、少しだけ固まってしまった。
なんだか怯えていたのがバカみたいだ。
もう、怖くなかった。
彼女は僕に印をくれたのだ。
あなたのもとへ 導いてくれる印を。
それにしても大胆すぎるよ。
僕のためにそんなに痛そうな傷を作るなんて。
君のその綺麗な額に…
でも彼女らしくて愛おしくてなんだか笑えてきた。
「はは、なかなかやるねぇ...ごめんね。
でもありがとう。これで来世で君を探せる。
きっと...いつになるかは分からないけど絶対
会いに行くから。」
僕は残っている力で彼女をぎゅっと抱きしめた。
彼女はとても温かい。もう、寒くない。
幸せだ。
あぁ…僕は、本当に心から君を……
「愛しているよ。」
『そっと』
「おじいさんまたね。本の続き楽しみしてる!」
少年は元気に手をブンブン振りながら自分の家へと帰って行った。
少年は私の最初できっと最後の友人だった。
町で唯一私を気味悪がらないのはこの少年だけだ。
買い物から帰る時に、躓いて動けなくなっていた私を
屋敷まで運んでくれた。
それをきっかけに、毎週木曜
いつも私の書いた本を読みに来てくれている。
ひとりぼっちだった私にはそれがとても嬉しかった。
今日は水曜日。
明日だ。明日来てくれる。
次の話でこの物語は終わる。
物語の結末はなかなかいいものが書けた気がする。
満足そうにふっと笑い、本をぱたんと閉じた。
「1人で寂しく死ぬと思っていたが…少年には感謝だな。この物語も最後まで書くことができた。」
ゆらゆらと火が揺れるロウソクに息を吹きかける。
彼はそっと目を閉じた。
月の光が彼の顔をひっそりと照らす。
とても満足そうな、幸せそうな顔だった。
静かな長い眠りだった。