やなまか

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12/10/2023, 12:31:18 PM


彼の頬に触れる。
体格も大きくて男らしい面差しなのに唇だけは柔らかいのを知っていた。腰を寄せられて耳の側にキスをされる。ぞわぞわと甘い。
もっとと言えば冷たい唇が首筋に這う。音がなるほど口づけられ堪らず声が上がる。
名前を呼んで今度は私から唇にキスをする。夢中だった。何度も何度も角度を変えて攻め立てればお腹の奥がキュンとなく。彼の困惑する声が可愛い。いつの間にかふたりとも息が上がっていたが、柔らかい唇をはみあう行為は止まらない。もっともっとと濡れた舌先がちろりと覗くのだ。






言い回し研究中

12/9/2023, 12:56:17 PM

はげしく揺すられて持ち上がる身体。
このまま意識さえもどこかへ行ってしまいそうで、私は必死で手を伸ばした。
「怖い」
彼は無言で奪うように繋いで、そのまま敷布に押し付ける。
どこか辛そうで頬は赤い。行為とは真逆をいく子どものような顔で、私の恐ろしさも少し遠のいた。
頬が触れ合い名前を呼びあったあとキスをする。
身がはちきれんばかりの僥倖だった。
私達は上り、月だけが静かに沈んでいく。なんて長い夜だろう。

12/8/2023, 9:48:08 PM

冷たい肌が心地よくて、はむように唇を這わす。
自分が気持ちよくなりたいだけなのかもしれない。
罪深いな。誘う腕に呼ばれて身体を小さく折り畳んでいくと、彼女は苦しげに一呼吸鳴いた。
ゆっくりと押し進めて、登り詰めているうちに獣に成り下がる。自分は受け入れてくれる彼女に甘えているだけか。爪を立てて耐える彼女に噛みついて。果実のようだと表現したやつはどこを例えたんだ。こんなにも狂おしい。

12/7/2023, 5:23:10 PM

異端を廃する。集団で生きる人間に当たり前に備わった能力なのだろう。

私は侮蔑を込めて2年続いた友人を見ていた。
またか。

利用し様々な言い訳をして優位に立ち過ちを認めず見下してくる人間をまた「もう要らない」と切り捨てる。必要のない人間だと判断するともう切り替えは早い。


異端は私なのだろう。
今は孤独ではあるが心は穏やかだ。

12/6/2023, 7:04:49 PM

多くの人が「頑張れ」と言うなか、
「辛いならやめろ」と諦めることを提案してくれた。
もういいのだ。
心がほどけて楽になった。

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