M.E.

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6/2/2025, 4:23:07 AM












雨上がりの世界は、もやもやした気持ちが溜まってできたわだかまりを、洗い流してくれたみたいに、清々しい。 



水たまりを避けながら、いつもより慎重に、足で地面を踏みしめながら歩く。



ふと、家の庭先が目に入る。



見覚えのある黄色い花を咲かせている。あれは確かトマトだ。



雨粒を身にまといながら、太陽へ向かって背伸びをしているみたいだ。 



たくさんの雨の恵みをもらった後のお日様はきっと、背伸びしたくなるくらい最高なんだろう。



みているだけでわたしまでうれしくなる。 



雨のち晴れ。



この世界は、きっとなんでも、そういうふうにできている。









_______________________________雨上がり________。

6/1/2025, 6:18:07 AM












勝負したら、引き分けにならない限り勝ち負けはある。



負けたら悔しい。



ただ、負けという結果にこだわって、勝負をしないことを選ぶと楽しくない。



わたしは勝負をしたくなくて、スポーツをすることを避けてきた。体育の授業で試合をするときも、いやいや参加していた。



どうせ負けるし、どうせわたしは何もできないしっていつも思っていた。



最近、スポーツ大会に出た。



人数合わせのために出て欲しいと言われ、渋々参加することになったから、やる気もなかった。



だけど、やる気に満ちた人たちと練習していると、その人たちの表情が生き生きしていて楽しそうで、わたしまでだんだん楽しくなってきた。



本番は本気で勝ちにいった。



結果は負けだった。



悔しかったけど、なによりも楽しかった。



どんなことでも、一生懸命にやるとすごく楽しい。
 


勝ったときは、思いっきり喜んでいい。
 


負けたときは、思いっきり悔しがっていい。



ただ、結果にこだわって勝負をしないことを選ぶと楽しくない。



勝負に挑むこと自体が、素晴らしい経験だから。







___________________________勝ち負けなんて______。

 


5/30/2025, 10:56:16 PM













笑える日はもう来ないと思っていた。



最近、ふと鏡に映る自分が視界に入ったときに、驚いた。



無邪気に笑っていたから。



あの頃から今日までの時間のなかで、いろんなことがあった。



たくさんの人との関わりが、わたしを成長させてくれた。



成長していくにつれて、だんだん自分を信じられるようになった。



わたしにもできることがあるのかもしれないと。



まだ問題はたくさんあるけれど、一つひとつ向き合っていこうと思う。



今は、ちょっとやそっとの向かい風では倒れない。



不安になったときに、そう思うことにしよう。










________________________________________まだ続く物語___________________________________________。

 

5/29/2025, 1:55:03 PM












ようこそ! 



遠くから自分の住む街へとやってきた鳥たちを迎える。 



どうぞ、羽を休めていってください。



そして、よかったら旅のはなしを聞かせてほしいです。



厳しい状況に追い込まれることもあれば、素晴らしい景色にこころを動かされることもあったと思います。



長旅では必然と疲れがでてくることでしょう。



どうか自分を追い込みすぎずに。
 


ときには、羽を休ませてのんびりと陸に滞在することも大切だと思うのです。



もう羽は休まりましたか。次はそんな遠くまで旅をされるのですね。



きっと次の街でもよい休憩場がみつかりますよ。



また今度、どこかの街でお会いできたら嬉しいです。








____________________________渡り鳥_____________。

5/29/2025, 7:29:14 AM




 







林の影に隠れて”さらさら”と流れる水の音。 



山の方から聞こえてくる、”けーんけーん”というキジの鳴き声。 



田んぼの水面に、空からやってきた雨が波紋を描く。



“ぽつぽつ”が、やがて、”ざあざあ”になるのといっしょに、傘が奏でる音は、”ぽたっぽたっ”から、”ばたばたばた”になる。 



わたしの足音も”てくてく”から”たったったっ”になる。



やがて雨が止み、”ぱあっ”と太陽が顔を出す。



眩しくて太陽から目を背けようとしたとき、そこに”どんっ”と虹があることに気がつく。



空のキャンパスに”こっくり”と七色の虹のきれいな曲線が描かれていた。



なんだかうれしい気持ちになって、”タタンッタタンッ”とスキップをしながらうちへ帰った。







______________________________さらさら_________。

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