M.E.

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5/29/2025, 7:29:14 AM




 







林の影に隠れて”さらさら”と流れる水の音。 



山の方から聞こえてくる、”けーんけーん”というキジの鳴き声。 



田んぼの水面に、空からやってきた雨が波紋を描く。



“ぽつぽつ”が、やがて、”ざあざあ”になるのといっしょに、傘が奏でる音は、”ぽたっぽたっ”から、”ばたばたばた”になる。 



わたしの足音も”てくてく”から”たったったっ”になる。



やがて雨が止み、”ぱあっ”と太陽が顔を出す。



眩しくて太陽から目を背けようとしたとき、そこに”どんっ”と虹があることに気がつく。



空のキャンパスに”こっくり”と七色の虹のきれいな曲線が描かれていた。



なんだかうれしい気持ちになって、”タタンッタタンッ”とスキップをしながらうちへ帰った。







______________________________さらさら_________。

5/27/2025, 2:23:02 PM








 

わたしの人生の最後はどうなっているだろうか?   



全てがパズルのピースみたいに、うまくはまることはないだろう。



しかし、今わたしの目の前にいるキミが、笑っているのは、わたしがパズルのピースを少しずつだけど確実にはめていっているからだと、勝手に解釈してみる。



最後があれば最初がある。



最後は最初を思い出す。



思い出したときに笑顔になったら、最後もきっと笑顔だ。





_____________________________これで最後_______ 。

5/26/2025, 1:38:57 PM











それはそれはたくさんある名前のなかの一つ。 



懐かしい響きが、わたしを包み込む。  



名前がわたしでわたしが名前。



ちぐはぐな世界で、今日も明日も君の名前を呼ぶ。






____君の名前を呼んだ日_________________________。









5/25/2025, 2:56:44 PM











雨が降ってきて傘をさす。



横殴りの雨に打たれて、ズボンの裾がぐっしょりと濡れる。濡れた部分が足首に当たって、ひんやりと冷たい。



雨にうんざりする。 



雨はザーザー降ってきたと思えば、ふとした瞬間に止む。しばらくしてまたしとしとと降りはじめる。



コロコロと変わり続ける気まぐれな天気。 



雨が自分にとって悲しくて辛い出来事を表すとしたらどうだろう。



雨が降って、傘をさす。傘をさしても完全に雨を避けることはできない。その雨に濡れた部分はなかなか乾かない。 



天気は、人生そのものみたいだ。



悲しいことや辛いことが突然降りかかってきては、深い爪痕をこころに残していく。



その爪痕を、少しずつわかりにくくしていくことが大切なんだと思う。雨に濡れたズボンを少しずつ乾かしていくように。








_________________________やさしい雨音__________。



5/24/2025, 9:32:27 PM











これまで歩いて来られたのは、その時々にわたしのこころに寄り添って一緒に歩いてくれた”歌”があったからだといっても過言ではない。 



“歌”は振り返ればいつも隣にいた。



自分が情けなくて、消えてしまいそうなときも、ただそこにいてくれた。



自分のために作られた歌かと勘違いしそうなくらい、”歌”の主人公に自分を重ねたときもあった。



“歌”はいつしかわたしの一部になっていた。



”歌”がある世界でよかった。 



今にも歌いだしそうになるくらい、”歌”のメロディが次々浮かぶ世界で。








_________________________________歌____________。

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