眩しいんだ
眩しいんだよ
頼むから俺を1人にしてくれ
笑いかけないでくれ
そんなきらきら照らされたら
お前を信じたくなっちまうだろうが
裏切られた時に
今度こそ深く沈んじまうだろうが
お題:きらめき
「いい加減に直せよな、お前」
先を歩く友人に、期待はせずに言ってみる。
くるりと振り返る友人は、いつも通りの清々しい笑みだった。どういう神経で笑ってるんだろうか。
「何を?」
「危険に自分から突っ込むのを、だ。さっきのも肝が冷えたわ」
「何か変な事あったっけ?」
「ちびっ子助けるのに道路に飛び出しただろ!ああいう危なっかしいことするなって言ってんだよ!」
いつもそうだ。猫を助けるために折れそうな木に昇ったり、溺れてるヤツを助けるために深い河に飛び込んだり、命を張って誰かを助けに行く。
今回だって、トラックに轢かれそうな子供を助けて、自分が轢かれかけたのにヘラヘラ笑ってやがる。
止めに入っても、今までそれが上手くいった試しも無い。止めて、すり抜けられて、無傷で誰かを助けて、ヘラヘラ笑って戻ってくる。
自分の命を何とも思っていないのか、と思ってしまう。
「でも、助かってるじゃない」
「次は無いかも知れねぇだろ、なんでそんな自分の命が軽いんだよお前……」
「その時はその時。あと、自分の命が軽い、なんて思ったことは無いよ」
「……余計わかんねぇ、付き合い長いけどお前の事まだ本当にわかんねぇ」
でっかい溜息と一緒に吐き捨てると、友人は心外そうな顔になった。
「じゃあ、なんでそんな私に付き合ってるの?」
「危なっかしいからだ、毎度止めても止まんねぇけど」
「じゃあ、そういう事なんだと思う」
「はぁ?」
「キミが私を止められないなら、多分そういうことなんだよ」
クスクス笑いながら近づいてくる。残り1歩、という所で、友人は俺を見上げた。
「私、運命って大好きなんだ」
「……ああ、そうかよ」
俺の返答に満足したのか、友人は「分かればよろしい」とだけ言って抱き着いてきた。
女子の、というか友人の体格の小ささに驚きつつ、改めて一生コイツに振り回される覚悟を決めた。
お題:最初から決まってた
くだらない人生だ
つまらない人生だ
面白味のない、退屈な人生だ
そう思えるのが一番いい
自分の人生をよく見てるヤツがそう言える
それが嫌なのをわかってるヤツがそう言うんだろう
そうじゃなけりゃ
つまらないのが楽しいヤツが言うんだろう
変える勇者か
悟る賢者か
アンタはどうだい?
お題:つまらないことでも
「まさか、私は嘘なんて1度たりともついたことなどございません」
「なるほど、お前は目でも嘘をつけるのか。確かにこれは信用ならん」
お題:澄んだ瞳
進め
進め
たとえ嵐が来ようとも
お前の道は曲がらない
お前の星は堕ちることなく
道の先に光り続ける
故に迷うな
故に止まるな
その嵐すらも伴として
お前が示せ
お前の希望を
お題:嵐が来ようとも