昨日、
買い物から帰る途中、
道端でウンコを踏んでしまった。
最悪な気分だった。
就寝前にそのことを日記に書いていると、
ふと、「1年前はどうだったかな」
と、思った。
何か良いことが書いてあれば
少しは嫌な気分が紛れるかもしれない。
同じ日付のちょうど1年前までページをめくった。
ウンコを踏んでいた。
好きな本を擬人化して
美女ハーレム学園モノを妄想してみた。
哲子
「読者さんの嘘つきっ!
哲学書が一番好きって言ってたじゃない!
もう知らないっ!」
読者
「いや…、違うんだ。趣味として一番好きってことであって…」
ピン子
「なんだなんだ?痴話喧嘩か?
お、読者じゃん。昨日はおつかれ、
私のピンク本でスッキリしたか?」
哲子
「なんですって!?読者さん、こんな汚らわしい人を読んだの?信じられない!」
ピン子
「おいおい、汚らわしいとは失礼だな〜。
こちとら人類始まってから永遠のベストセラーだぜ」
漫子
「おっはよ〜。読者くん。眠れないからって朝まで私を読んじゃ身体に悪いぞっ」
哲子
「なんですって!昨日はもう眠いからこのへんでって私を読了したくせに。漫子を読んでたのね」
カオスである。
ある日、
私は大冒険に巻き込まれた。
それはそれは
ドキドキの連続であった。
空想にしか出てこない怪物とも戦った。
冒険家なら一度は体験したい要素は
ある程度体験した。
しかし、問題があった。
まったく楽しくないのである。
それはそうだ。
登場人物が私だけなのだ。
話し相手がいない。
ひょんなことから助けることになる
美しいヒロインはいない。
怪物を倒したところで
尊敬してくれる住民もいない。
冒険を乗り越えても
分かち合う人がいない。
自分の凄さを自慢する相手もいない。
冒険は『映画のドラ◯もん』
くらいがちょうど良い。
日帰りくらいの冒険で、
仲間とキャッキャッと騒いで、
しこりなく解決。
明日には五体満足で
いつもの日常にもどるような。
好き嫌い言っていても仕方ない。
もしかしたらこの冒険が意味ある冒険になるかもしれない可能性はまだある。
数年後。
私はラスボスっぽい城の近くで、
商人をやることにした。
客はまだ一人も来たことはない。
私は慎重で計画的な人間である。
将来のことを考えて
『やりたいことリスト』
をノートに記載している。
それはもう丁寧に
詳細まで考えて書いている。
すでにノートは100冊を超えた。
気づけば、
私は今年で50歳を迎えていた。
今、まさに人生の岐路に立っている。
塩ラーメンか味噌ラーメン、
どっちのカップ麺を食べるか…
もしかしたら、
この小さな違いが、
後に世界規模の争いに発展する可能性が
あるかもしれない。
トッピングはどうしよう…