楽園を目指す二人の冒険家がいた。
冒険家A「よし!冒険の準備だ!」
冒険家B「何からそろえれば良いんだ?」
冒険家A「ネットで調べよう」
冒険家B「どこで買えば良いんだ?」
冒険家A「ネットでそろえよう」
冒険家B「お腹が減ったな〜」
冒険家A「ネットで注文しよう」
冒険家はまだ見ぬ楽園にワクワクしていた。
河川敷を散歩していると、
小さな女の子がタンポポの綿毛を
必死で飛ばそうとしていた。
口が小さくてまだ上手く息を吹きかけられないのか、なかなか上手く飛ばない。
隣のお婆さんが微笑ましそうな面持ちで
「どれどれ、かしてごらん」
と、いうように女の子からタンポポを受け取った。
お婆さんは思いっきり鼻から息を吸った。
と同時に咳込み倒れた。
私は驚いて駆け寄った。
どうやら綿毛が鼻に入ったらしい。
女の子は状況が分からないのか、
呆然と立っている。
私はお婆さんの背中をさすった。
少しして、お婆さんの鼻から1本の綿毛が風に乗って飛んでいった。
それから私はタンポポを見ると
あの頃の女の子が
「綿毛の飛ばし方」にトラウマを抱えていないだろうかといささか不安を感じる。
「ペンは剣よりも強し」
という言葉を知った。
この世界では剣よりも危険なモノが
100円程度で合法的に売られているらしい。
しかも色とりどりである。
刹那、私の脳裏に世紀末な世界が浮かんだ。
ヒャッハー!
AIに生きる意味を聞いてみた。
「生きてないから、知らんがな」
と、かえってきた。
「クラスメイトのイケメン男子の
石井君と付き合いたい」
そう思って、
流れ星に願い事をすることにした。
スマホで録画してみたが、
叶わなかった。
流星群も試したが、
毎回更新されるからだろうか、叶わない。
たった1秒以下で流れ星に3回願いを唱えるのはハードだった。
色々悩んだ。
いつしか流れ星を見ると
頭の中で石井君が3人思い浮かぶようになった。