YOU

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2/1/2026, 9:39:08 AM

旅路の果てに

僕は今まで良い思い出はあまりなく、イヤな思い出を昨日のことのように引きずりながら歩いて来た。何でこんなに辛い思いをしてまで、僕は歩き続けているんだろう。そう思いながら歩いて来たその答えが、今になってやっとわかった。今までの長い旅路の果てに見つけたのは、キミという愛しい存在。キミに出会うために、僕は歩き続けていたんだ。
やっと出会えたキミを、僕は大切にしようと思うのだった。

1/31/2026, 9:16:04 AM

あなたに届けたい

「ハァ、ハァ、ハァ」
今俺は、駅に向かって走っていた。
「何で…だよ」
今朝起きたとき母に
「お隣さん、出発しちゃったわね」
と、言われたから。
「何で、何も言わずに引っ越しなんて…お前は俺の、親友だろ?」
母から
「え?何も聞いてなかったの?てっきり、知ってると思ってたわ」
と言われた俺の、ショックは大きい。
「一言、直接会って言ってやらなきゃ」
必死になって足を動かし、駅が見えたとき、あいつがいるのを見つけた。
「おい」
あいつが行ってしまわないように、大きい声を出すと、あいつが振り向く。けど、俺の姿を見たあいつは逃げるように駅に入ろうとした。
「おい、待てって」
が、あいつが入るのを腕を掴んで止めたのは、あいつの母親だった。
「ありがとうございます。待っていてくれて」
肩で息をする俺にあいつは顔を背ける。でも
「逃げないできちんと話しなさい。あなたに届けたい想いがあるから、わざわざ来てくれたんでしょ」
母親に促され、俺たちは2人きりで話すことにした。
「何で、何も言わなかったんだよ」
2人きりになっても俺の顔を見ず、俯くお前にそう言うと
「言えるわけないだろ?同じ高校に入って同じ部活に入ろう。って約束したのに、引っ越すなんて…」
絞り出すような声に
「バカだな。引っ越すのはお前のせいじゃないだろ?気にすんなよ」
お前の肩を叩くと
「でも…」
お前は顔を上げたけど、泣きそうな顔をしている。
「お前が遠くに行ったとしても、親友なのは変わらない。それに、同じ場所で何かする。なら、高校じゃなくても、大学でも、会社でもいいだろ」
ニッと笑うと
「うん。絶対どこかで一緒に何かしよう」
お前の表情が和らぐ。
「ああ。約束だからな」
笑顔になったお前を駅で見送り
「想いが届いて良かった」
とホッとしながら家に戻るのだった。

1/30/2026, 8:40:45 AM

I LOVE…

I LOVE…YOU。
そうキミに言えてたら、今が変わってたのかな。
キミとは、家が近所の幼なじみ。
一緒にいる時間が長いせいか、キミのことは妹くらいに思ってた。
なのに、キミに彼氏ができて、なかなか会う機会がなくなったら、モヤモヤしたり、淋しくなったり。
こうなってみて始めて、キミのことを妹以上に思ってたんだ。と気付いた。
自分の気持ちに早く気付いて、I LOVE YOUって言えてたら、キミの隣にいたのは僕だったのかな。

1/29/2026, 8:15:53 AM

街へ

「今日はどこに行くの?」
普段なら、キミと出かけるときは、駅に車で迎えに行くのに、今日は電車を使うらしい。
「場所はどこでもいいの」
ふふっと笑って言うキミに
「え?目的がない。ってこと?」
僕は戸惑う。
「目的はあるよ。降りた駅の市街地。街へ行って、何があるかを見たいの」
「ん?どういうこと?」
イマイチ、キミの言っていることがわからず、聞いてみると
「車で通るときって、大通りが多いでしょ。それだと、そこにあるものしかわからない。だから今日は、歩いて細い道とか通りながら、チェーン店じゃないカフェとかに入ってみたいな。って」
「ああ、なるほど」
つまりは、街探検ってことなんだろう。そう理解した僕は
「じゃあ早速行こうか。まずはどこで降りる?」
キミの手を繋ぎ、改札をくぐるのだった。

1/28/2026, 9:33:09 AM

優しさ

「ねえ、ねえってば」
「え?何?」
リビングのソファに座りスマホを見ていると、キミに声をかけられる。
「何?じゃないでしょ。さっきから声をかけてるのに」
怒った顔をされ
「ご、ごめん。気づかなくて」
慌てて謝ると
「まあいいけどね」
キミは表情をフッと緩める。
「それよりも、何に悩んでるの?」
そんなに怒ってなくて良かった。とホッとしたのも束の間、キミにそんなことを聞かれる。
「え?別に悩んでなんて…」
「誤魔化さなくていいよ。声をかけても気づかないし、スマホを持ったままぼんやりしているし、何か悩んでるんでしょ」
「………」
何も言えなくて思わず目を逸らすと
「私に迷惑をかけちゃいけない。って、何も言わないのはあなたの優しさだとは思うけど、何も言われないのも、信用、信頼されてないみたいで悲しいよ」
キミは悲しそうな声を出す。
「一緒にいるんだもん、1人で悩まないで」
その声に、逸らしていた目を戻すと
キミは優しく微笑むのだった。

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