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12/30/2025, 8:51:23 AM

雪明かりの夜 凍てつく鏡 心の旅路 静かな終わり です。

雪明かりの夜

「あれ?外が明るいな」
夕食後、あなたと2人でベランダに出て、ワインを飲むのが日課の私。
いつもなら、月や星が主役の時間帯。
なのに、今日は外が明るかった。
「そうだね。雪明かりのおかげだね」
「雪明かり?」
テーブルにワインを置き、ベランダから外を眺め
「そう。積もった雪に、月や街灯などの光が反射して、周りを明るく照らす現象のことだよ」
あなたはにこっと笑う。
「そうなんだ」
あなたの隣に立ち、同じように眺めると、雪がキラキラしているように見えた。
「雪明かりの下で飲むのも、イイかもね」
「そうね」
部屋の電気を消し、雪明かりの下、あなたとワインを飲んだのだった。


凍てつく鏡

「は~、寒っ」
手袋をした両手を擦りながら外に出ると、昨日の雨でできた水溜りが、キラキラ輝いていた。
「ん?あっ、凍ってる」
水溜りを足先で触れてみると、硬い感触がある。それに
「鏡みたいに、映ってる」
触れた足先が、氷に映っていた。
「すごい。こんなにキレイに映ってる」
しゃがんで凍てつく鏡のような氷を覗き込んでいたけれど
「まずい。電車の時間」
腕時計の時間が目に入り、慌てて駅へ向かうのだった。


心の旅路

「はぁ~」
仕事でイヤなことを言われたり、失敗してしまったとき、僕は深いため息を1つ吐くと
「よし」
気持ちを切り替えるように心の旅路に出る。
とは言っても、どこかに出かけるのではなく、疲れた心を癒すため、お気に入りの入浴剤を入れた湯船に長く浸かるのだ。
「スマホを防水ケースに入れて。っと」
湯船の中で映画を見たり、好きな曲を聞いたり、とにかく好きなことをして過ごす。
「ふぅ」
気持ちが前向きになれたら、湯船から上がり、心の旅路は終了する。
「よし」
身も心も温まり、明日からまた頑張ろうと思えるのだった。


静かな終わり


キミとデートした帰り。キミを送るため、2人で駅へ来た。
「またね」
「うん、またね」
言葉ではそう言うけれど、繋いだ手は離せない。
しばらく言葉もなく見つめ合っていたけれど、キミが乗る電車が、そろそろ着くことを、アナウンスが知らせる。
「じゃあ、行くね」
「うん」
どちらともなく手を離し、僕は、振り返らないキミを見送る。
キミとのデートの静かな終わり。
一刻も早く、キミと一緒の暮らしを実現しなきゃと思うのだった。

12/26/2025, 9:04:13 AM

祈りを捧げて

「今日も1日、楽しく過ごせますように」
手を組み、目を閉じると願いを唱える。
「よし、行くか」
願いを唱えた後、仕事に向かうのが僕の日課だった。
「今日もキミが笑顔で過ごせるといいな」
仕事の都合で海外にいる僕。
恋人のキミと離れてしまうことを心配したけれど
「私は大丈夫。仕事、頑張って来て」
と言われてしまえば
「うん。なるべく早く帰るね」
と、言うしかない。
「仕事、頑張ろう」
淋しい気持ちを心にしまい、毎日祈りを捧げて、キミのことを想うのだった。

12/25/2025, 9:19:03 AM

揺れるキャンドル 遠い日のぬくもり です


揺れるキャンドル

「クリスマス、何かしたいことある?」
「えっとね…」

「よし、できた」
あの日聞いた、キミがクリスマスにしたいことを叶えるため、イブの今日、仕事を早めに切り上げて仕上げをしていた。
「喜んでくれるといいな」
準備ができ、そわそわする気持ちを落ち着かせるためコーヒーを飲みながらキミが来るのを待っていると
「お邪魔します」
玄関の扉が開く。そして
「すごい、キレイ」
リビングに入って来たキミは、部屋の様子に笑顔を見せる。
「良かった。上手くできたみたいだね」
喜んでもらえるか不安だったけど、キミの笑顔にホッとする。
「願いを叶えてくれてありがとう」
キミがクリスマスにしたいこと。それは、俺の部屋でキャンドルナイトをすること。その願いを叶えるため、自分なりに部屋をキャンドルで飾ってみた。
「喜んでもらえて良かった。さ、お腹すいたでしょ。ケーキ用意してあるから食べよう」
キミを、キャンドルをハートの形に置いたテーブルに促し、冷蔵庫から持ってきた小さなホールケーキを、ハートの中に置く。
「わぁ、これもステキ」
キミが写真を撮ったあと、ケーキを2人で食べ始める。
「美味しいね」
「ああ、美味いね」
揺れるキャンドルの優しい光に包まれながら、思い出に残るクリスマスを過ごしたのでした。


遠い日のぬくもり

「あと、どれくらいしたら…」
あなたが海外に出向してから1ヶ月。
「クリスマスまでには戻って来るよ」
そう言って笑顔で出かけて行ったけど、1ヶ月経った今も、あなたは帰って来ない。
「今日はクリスマスなのに…淋しいよ」
出かける前、あなたが抱きしめてくれたそのぬくもりは、遠い日のぬくもりとして、思い出になってしまっている。
「早く帰って来て」
電気も点けていない暗い部屋で泣く私。
その私の前に、プレゼントを持ったあなたが現れたのは、数分後のことだった。

12/23/2025, 9:40:49 AM

光の回廊

「楽しみだね。早く、順番来ないかな」
キミと並んでいるのは、クリスマスマーケットの中にある、イルミネーションで彩られた大きなツリーを背に、写真を撮ってもらえるスポット。
多くのカップルが、ツリーへと続く光の回廊を少しずつ進んでいた。
「そうだね。俺、ツリーを間近で見たことないから、見るのが楽しみだわ」
にこにこ笑うキミに微笑むと
「ツリーも楽しみだけど、私はあなたと写真を撮れるのがうれしいよ」
そう言って、キミは俺の手をそっと握ると俺を見上げる。
「これからも、あなたとたくさんの写真と思い出を増やしていきたいな」
「うん。増やしていこう」
ふわりと笑うキミが愛しくて、人が多いにもかかわらず、キミの髪にキスしたのだった。

12/22/2025, 6:24:26 AM

手のひらの贈り物 時を結ぶリボン 降り積もる想い です

手のひらの贈り物

星が煌めくクリスマス・イブの夜。
キミと2人、クリスマスソングが流れ、イルミネーションが輝くクリスマスマーケットに来ていた。
「ホットワイン、美味しいね」
「このチキンも美味いよ」
店で買った物を食べ、大きなツリーの前で写真を撮る。
「帰ろうか」
クリスマスマーケットを堪能し、帰ろうと促すと
「ちょっと待って」
キミはバッグから何かを取り出し
「メリークリスマス」
それを手のひらに乗せ、僕に差し出す。
「ありがとう」
キミからそれを受け取ると、コートのポケットに入れておいたキミへのプレゼント。それを
「メリークリスマス」
キミと同じようにキミに差し出した。
「ありがとう」
2人で微笑み、その場を後にする。
「どうしてツリーの前で、プレゼントをくれたの?
本当なら、キミを家に送った後、プレゼントを渡そうと思っていたんだけど」
帰りの車の中で、キミに聞いてみると
「あのツリーの前でプレゼントを贈り合うと、これからも幸せに過ごせる。ってジンクスを聞いたの。だから、あの場でプレゼントを贈ってもらえて、気持ちが通じ合ってうれしかった」
キミは幸せそうに笑う。
「そうなんだ。僕もうれしいよ」
キミからもらった、手のひらの贈り物。
特別な想いが込められたプレゼントに、僕の胸は高鳴るのだった。


時を結ぶリボン

過去から今へ、時を結ぶリボン。
そのリボンを辿り、着いた先が大好きなキミの元なら、僕は最高に幸せだろうな。
そうなるためにも、キミに好きになってもらえるように、頑張ろうと思うのだった。


降り積もる想い

キミに会うたびに、降り積もる想い。
会えば会うほど、キミへの好きが大きくなっていく。
このまま想い続けたら、僕の心はどうなっちゃうんだろう?
風船みたいに膨らみ続けて、割れちゃうのかな。
そうならないうちに、キミへの想いを伝えなきゃ。
そう思うのだった。

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