手のひらの贈り物 時を結ぶリボン 降り積もる想い です
手のひらの贈り物
星が煌めくクリスマス・イブの夜。
キミと2人、クリスマスソングが流れ、イルミネーションが輝くクリスマスマーケットに来ていた。
「ホットワイン、美味しいね」
「このチキンも美味いよ」
店で買った物を食べ、大きなツリーの前で写真を撮る。
「帰ろうか」
クリスマスマーケットを堪能し、帰ろうと促すと
「ちょっと待って」
キミはバッグから何かを取り出し
「メリークリスマス」
それを手のひらに乗せ、僕に差し出す。
「ありがとう」
キミからそれを受け取ると、コートのポケットに入れておいたキミへのプレゼント。それを
「メリークリスマス」
キミと同じようにキミに差し出した。
「ありがとう」
2人で微笑み、その場を後にする。
「どうしてツリーの前で、プレゼントをくれたの?
本当なら、キミを家に送った後、プレゼントを渡そうと思っていたんだけど」
帰りの車の中で、キミに聞いてみると
「あのツリーの前でプレゼントを贈り合うと、これからも幸せに過ごせる。ってジンクスを聞いたの。だから、あの場でプレゼントを贈ってもらえて、気持ちが通じ合ってうれしかった」
キミは幸せそうに笑う。
「そうなんだ。僕もうれしいよ」
キミからもらった、手のひらの贈り物。
特別な想いが込められたプレゼントに、僕の胸は高鳴るのだった。
時を結ぶリボン
過去から今へ、時を結ぶリボン。
そのリボンを辿り、着いた先が大好きなキミの元なら、僕は最高に幸せだろうな。
そうなるためにも、キミに好きになってもらえるように、頑張ろうと思うのだった。
降り積もる想い
キミに会うたびに、降り積もる想い。
会えば会うほど、キミへの好きが大きくなっていく。
このまま想い続けたら、僕の心はどうなっちゃうんだろう?
風船みたいに膨らみ続けて、割れちゃうのかな。
そうならないうちに、キミへの想いを伝えなきゃ。
そう思うのだった。
12/22/2025, 6:24:26 AM