YOU

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2/11/2025, 8:56:03 AM

「心配しないで。僕は元気だから」
連絡するたび、そう言うあなた。だけど私はどうしても不安で心配だった。
近くにいるなら、すぐにでも様子を見に行きたい。けど、あなたは私の近くにいないから。
「お願いします。どうか明日も、元気に過ごせますように」
どんなに遠く離れていても、あなたも同じ空の下で頑張ってる。淋しいときは、そう信じて自分を奮い立たせ、寝る前、あなたを想って輝く星に願っています。
あなたが明日も元気で過ごせるように。と。

2/10/2025, 9:46:31 AM

遠く… と 君の背中 です


遠く…

「もし、私が遠くに行ったらどうする?」
のんびりと過ごしていた休日。突然、キミがそんなことを言い出す。
「遠く?」
「そう、遠く」
「遠く…か」
そうなったら、僕はどうするだろう?と考えようとして考えるのを止める。
「どうしたの?」
僕が笑っているからだろう。キミは不思議そうな顔で僕を見ていた。
「ん?そんなの、考えるまでもないな。って」
「え?」
「どんなに遠くにキミが行っても、僕はどこまでもついて行くよ。だって、キミと離れるのも、いなくなるのも考えられない。僕は誰よりもキミを愛しているから」
「………」
「だから、僕から離れる。なんてバカなことを考えないでほしい」
頷くキミを、僕はギュッと抱きしめたのだった。


君の背中

「ほら、背中丸めて歩かない。シャキッとしなさいよ」
会社へ向かう途中、背中をバシッと叩かれる。
「…何すんだよ」
ジッと睨みつけると
「あくびしながらダルそうに歩いてたから、喝を入れただけだよ」
背中を叩いた人物。同期の君は、悪びれもせずニヤリと笑う。
「…マジで、女だとは思えねえ」
はーっ。っとため息をつく俺に
「褒め言葉として受け取っとくよ」
君はふふっと強気で笑った。
そんな君が、明かりも届かぬ場所で泣いているのを偶然見てしまった。
「おい、どうした?」
思わず声をかけると
「な、何でここにいるの?」
君は俺の視線から逃げるように、背中を向ける。
「たまたま通りかかっただけだ。それより、何かあったのか?」
「…何でもない」
君はそう言うけれど、聞こえる声は涙声。
「強気なのも悪くねえけど、俺の前でまで強がんなよ」
そっと背中から君を抱きしめると
「つっ…」
君は戸惑った様子を見せたものの、回した俺の腕に手を重ねている。
「………」
抱きしめた君の背中があまりにも小さくて、意識していなかった俺の心に、ほんのり火がついたのを自覚したのだった。

2/8/2025, 8:58:39 AM

誰も知らない秘密を、僕は持っている。
それは僕が、誰よりもキミのことを好きだってこと。
家が隣同士の幼なじみで、外で遊んだり、どちらかの家で過ごしたり、毎日一緒にいて兄妹のように育った。
けど僕は、キミのことを妹のように思ったことは一度もない。キミが僕を、お兄ちゃんって呼んでいても。
大きくなって、過ごす時間が少なくなっても、僕のキミへの想いは増すばかり…。
だから近々、僕だけが知っている秘密をキミに打ち明けようと思うんだ。
どんな結果になっても、僕は後悔したりしない。
だって、抑えきれない想いをしまい込むことの方が、
僕は後悔しそうだから。

2/7/2025, 8:21:27 AM

「ん…何時だ?」
いつもなら、自分で目を覚ますことはない。
「ああ、まだこんな時間か。だから、目覚ましが鳴らないんだな」
いつもは、キミが優しい声で起こしてくれるから。けれど、昨日からキミは出張に行っていて、ここにはいない。
「ちゃんと起きなきゃ。って思ってたから、目覚ましが鳴る前に目が覚めたのかもな」
1人で迎えた静かな夜明け。
「1人だと、静かすぎて淋しいな」
夕方にはキミが帰って来るというのに、少し離れただけで淋しさを感じる自分に呆れながら、起きなきゃならない時間まで。と、もう一度目を閉じたのだった。

2/6/2025, 9:16:43 AM

「ねえ」
俺は、ソファに座る俺の隣にいるキミに声をかけた。
「え?何?どうかした?」
声をかけられると思っていなかったのか、キミは戸惑ったような声を出す。
「何か、言いたいことあるでしょ」
フッと笑うと
「え…」
キミは言葉に詰まり
「何でわかるの?って思った?」
そう聞くと、キミはコクンと頷く。
「キミと俺は、heart to heart communicationができるからね」
そう言って笑うと
「あなたに隠し事はできないね」
キミは口を開くのだった。

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