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12/30/2024, 8:44:40 AM

「やっぱり冬は、こたつでみかんだよね」
キミと2人、向かい合ってこたつに入り、カゴに入れたみかんを食べていた。
「ん、今度のも甘い」
2個目を口に入れ、キミは目を細めるが
「ん、俺のは酸っぱい」
俺は思わず、眉を寄せる。
「え?そんなに」
とキミが驚くので、俺のを一粒渡すと
「ホントだ、酸っぱい」
口に入れ、顔をしかめる。
「私のもどうぞ」
キミのを一粒もらい食べると
「ん〜、甘い」
甘くて美味しい。
「甘いのと酸っぱいの…じゃあ、こうだね」
キミは食べているみかんを半分に割り
「あなたのも半分ちょうだい」
微笑まれ、半分を交換する。
「あなたのと私の。一粒ずつ食べれば…うん、酸っぱさが和らいだ」
ニコッと笑うキミに、キミが恋人で俺は幸せだな。
と思うのだった。

12/29/2024, 8:40:26 AM

小さい頃は楽しみにしていた冬休み。
小学生までは、寒さにも負けず、友達と暗くなるまで外で遊んだ。
けど、中学生の頃は部活と塾で、高校、大学はバイトに明け暮れた。
雪が降って、楽しかったのも小さい頃まで。
冬休みは、小さい頃ほど楽しかった。
そんな思い出。

12/28/2024, 8:19:26 AM

変わらないものはない と 手ぶくろ です。
体調を崩しました。
みなさまも、ご自愛ください。


変わらないものはない

「あれ?ここ、何だったかな」
久しぶりに通った道。いつの間にか、見たことない店ができていた。
「思い出せないなぁ。何だっただろう」
考えてみるものの、やっぱりわからない。
「うーん、ま、何でもいいか」
考えてもわからないので、気にしないことにして、さらに歩いて行くと、何かあったはずの場所が更地になっていた。
「…変わらないものはないんだなぁ。人も景色も。同じように見えて、日々、変化している。けどさ」
僕は空を見上げ
「何年一緒にいても、ずっと変わらず愛せる相手に出会いたいな」
そう思うのだった。


手ぶくろ

「寒いねえ」
会社帰り、キミと2人で駅に向かう。
「ホントに寒いですね。コートとマフラーだけじゃ…あっ」
コートのポケットに手を入れたキミが、声を上げる。
「どうしたの?」
「ポケットに入れたはずの手ぶくろがないんです。デスクに落ちてるかも」
両手に息を吹きかけ、シュンとする。
「あー、俺は持ってるけど…そうだ」
俺は手ぶくろを片方キミに差し出し
「片方だけどどうぞ」
と言うと
「でも…」
キミは戸惑った表情になる。
「それを着けて。で、もう片方は…」
そっとキミの手を握り
「イヤ…かな?」
恐る恐る聞いてみると
「いえ、温かいです。手ぶくろお借りしますね」
キミは微笑むのだった。

12/26/2024, 9:38:43 AM

仕事帰りに、予約しておいたケーキを僕が持ち帰り、
キミが家で、料理を用意している。
「ただいま」
家に帰れば
「おかえりなさい」
キミと子どもたちが笑顔で迎え
「ほら、ケーキだよ」
ケーキを見せると
「早く食べよう」
子どもたちがはしゃぎだす。
「サンタさん、来てくれるかな」
食事をしながら
「いい子にしてるから、きっと来てくれるよ」
話が弾み笑顔が溢れる。

僕の理想のクリスマスの過ごし方。
その理想を手に入れるために、理想を叶えてくれる恋人を探そうと決意した、

12/25/2024, 8:01:00 AM

イブの夜。
俺は1人、デスクに向かっていた。
「は〜あ。相手がいる人はいいよな」
俺にも恋人がいたなら、きっと、イルミネーションを見て、夜景のキレイなレストランで食事でもするのだろう。けれど、俺にはそういう相手はいない。
「…今ごろみんな、恋人とのデートを楽しんでるんだろうな」
部署のほとんどの奴らが定時で帰っている。
「けどさ、待ち合わせに間に合いそうにないからって、終わってない仕事を俺に押しつけなくてもいいだろ」
文句を言う前にさっさと帰られ、あとでトラブルになっても困るので仕方なくやっていた。
「来年こそは、押し付ける側になってやる」
静かな部署に響き渡るほどの大声で、誓うのだった。

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